21週に入っており、中絶できる期限まであと1週間もない状態だったため2日後には入院することが決まりました。
決めてからは赤ちゃんのために少しでもできることをと思い、お洋服を作りました。
作ったとは言ってもコロナウイルスの影響で、こどもたちを連れて生地など買い物にいくことはリスクを伴うので、赤ちゃんには申し訳ないけれど、お兄ちゃんたちが着たベビー服で女の子でも似合うかわいい柄のものを選んでリメイクしました。
女の子と聞いたのでレースをつけたり、できるかぎりかわいくしたいと思いました。作業に没頭しながらも涙が出ました。
「自分で赤ちゃんの命を絶ってしまうんだ。ひどい母親だな。」と思っていました。
頭ではこうするしか仕方がないとわかっていても、自分を責めずにはいられませんでした。
これまで検査などで、私が家を空けなければならなかったため、息子たちの面倒をみに義母が手伝いにきてくれていました。
裁縫が得意な義母は、私が以前編み物の練習で編んだマフラーをうまくリメイクして、赤ちゃん用の帽子をつくってくれました。
夜寝るとき、私の左側に長男、右側に次男といつものスタイルで寝ました。
お腹の中で元気に動く赤ちゃん、明日は入院、こうしてこどもたち3人と眠れるのも今日が最後なんだ、考えたら涙がでました。
妊娠がわかったときは嬉しかったな、8週から出血して仕事も休ませてもらって家でずっと横になっていたな、食べづわりで菓子パンとかポテトチップスをよく枕元に置いて食べてたな、つわりがしんどすぎて泣いた日もあったし、出血に怯えた日もあったな、でもただただ元気に育ってくれている赤ちゃんに励まされて頑張ってここまできたのにな、夫も義母も長男も次男もみんな協力してくれていたのにななど色々なことを考えました。
泣いているのをもうすぐ3歳になる次男がみて、「ママなんで泣いてるの?ちょっと悲しいことあったの?」と聞いてくれました。
私を励まそうと満面の笑顔で私をみつめる次男をみたらもっと涙があふれました。
長男には赤ちゃんの脳に異常があってお別れすることになると伝えていました。
はじめは「大丈夫だよ、きっと治るよ!」と言ってくれていました。
MRIの結果がでて、お腹の赤ちゃんとはお別れすることになったの、楽しみにしていたのにごめんね。と伝えてからは「大丈夫、またすぐ戻ってくるよ。」と彼なりに前向きに励ましてくれました。
もともとポジティブな性格の長男、まだ7歳なのに、すごくしっかりしている、私がここのところ泣いてばかりだから心配してくれているのでしょう。