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マンション管理を始めたきっかけ

37年前からマンション暮らしをしています。それまでは、戸建ての自宅・賃貸の戸建て住宅で、生活していました。戸建てでは、近所付き合いとか、町会の役員とかがあり、それはそれで結構楽しんでいたように記憶しています。

 

マンションには、戸建てにない近所付き合いもなく、味気ないものだろうと思っていましたが、私の入居した当時は、私どもも若く、同年配の方が多く、マンションの子供の遊び場が有り、子供を連れて仲間入りがスムースに出来ていたようでした。近所には、八百屋さん・肉屋さん・酒屋さん・クリーニング屋さん・雑貨屋さんが有って、買い物にも便利で、駅までも8分程度で地下鉄に、15分ほどで私鉄に乗れる環境は、申し分なかったものでした。そう言った面では、当時は住み易かったように思っています。

 

建物のメンテナンスも自治会を構成して、自治会の会長・副会長・会計という、役員が輪番制で回って来るので、手分けしていたのを覚えています。また、防火管理委員・防火管理者を輪番制にし、その役目を交代で熟してきていたようです。建物のメンテナンスも、修繕委員が選ばれて、有識の修繕委員が、纏めてくれていました。でも、漏水があると、漏水を起こした原因者負担で補修されていました。建物が古くなってくると、毎年どこかで漏水するようになって来ました。建物そのものの欠陥が、漏水の原因となっていることにも、根本的な対策をすることもなく、過ぎていったようです。自転車を利用する人が多くなり、マンションの老化は、駐輪場になって行きました。そこで、駐輪場が必要となって、子供の遊び場は、駐輪場に変わりました。環境も大きく変わったことになります。建物の横を流れていた巾4メートルの川も、暗梁となり、遊歩道となりました。近隣の変化に応じて防犯の問題が浮き彫りとなり、一時防犯対策で協議することもありました。

 

そんな状況でしたので、自治会が、区分所有者から費用を徴収し、居住者が建物管理をするという、単に住み易い環境づくりがメインとなっていたようです。

 

入居して数回自治会の役員を引き受けたこともありましたが、自分の仕事である現場管理のために、長期出張が多かったり、単身赴任していた

こともあり、マンション管理の業務には全く無頓着でした。

 

そんな中で、定年を迎えた自分に、自治会の役員が回って来ました。おまけに、会長をやって下さいとの、前役員会の依頼でした。

 

マンション管理は初めてでしたので、民法を調べ、区分所有法なる法律

が出来ていることを知り、マンションの所有権は共有権で、区分所有者が持っていることを知り、マンション管理は、区分所有者が構成する管理組合が行わなければならないことを知り、自治会で行うのは無理であると感じました。自治会役員を交代する総会には、出席出来ませんでしたが、今後自治会の規約を改訂し、正規のマンション管理を行うための改革を行うことを条件とし、自治会会長を就任を総会で承認を受け、就任したものでした。

 

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