まごころファーム川越のスタッフ、おそのです。
(まごころファームについては
詳しくはこちらのHPをご覧いただくと
分かりますよ~(*^^*)
今日はまごころファーム川越の
生活介護に通うSさんのことを
書いてみようと思います。
自閉スペクトラム症の特性でもある
こだわりが強いSさん。
私が出会った頃の2年前は、
いつもと違う送迎ルートだったり、
自分のルーティンが崩されたり、
ほしいものがなかったり、
いつもと人が違ったり、
いつもと活動がちがったりすると、
ジャンプをして大きな音をたてて
不機嫌になることが多かったんです。
人に慣れるのにも時間がかかるので
私がそばに近づくと「うっうっ」と声を出して
嫌がってました(笑)
表情も硬くて、いつも怒ったような顔。
だけど、ものすごく集中力があり、
字もきれいだし、
作業は丁寧だし、
なによりも・・・イケメンなんです✨
(顔出しの許可をいただいています。3年前の利用スタートしたばかりのころ)
私が出会ったころは
感情のコントロールがうまくできず、
気に入らないことがあると、
とにかく大きな音をだしてジャンプするということが
多かったんですよね。
そして、一度機嫌が悪くなると
なかなか立ち直ることができず
半日くらいは機嫌が悪いままでした。
Sさんの感情のコントロールができるようになるために
私たちスタッフはこんな支援を続けていました。
気に入らないことがあってジャンプをしはじめたら、
Sさんの目の前に立って、毅然と淡々と
「だめです」と伝える。
そして、「~したかったんだね」
とSさんがやりたかったことを言葉で表現し
「でも、ジャンプはだめです」を伝える。
さらに、Sさんにノートに
「~したかった」「~がほしかった」と
自分の気持ちを書いてもらう。
ということを繰り返し支援していました。
あれから2年余り。Sさんはかなり変わりました!!
まずはお顔が変わった!!!
(こちらは1年前の写真。笑顔がでるようになりました!)
あんなにジャンプして、しょっちゅう怒ってたのに、
ほとんど怒らなくなったんです!!!
送迎ルートが急に変更になっても
ドライバーが違う人に代わっても
先に「~っていうふうに変わりました」と伝えて
「~したかった!」とSさんが言っても
「そうだよね、~したかったんだよね」と共感すれば
不機嫌になることもジャンプすることもなく、
変更をすんなりと受け入れることができるようになってきました。
そして、いつも作業は一人の席で
一人でやっていたのに、
他の利用者さんと一緒に作業をやったり
レクに参加したりするようになったんです。
(これは卓球をやってます。半年前くらいかな)
封筒折りやボールペン組み立て作業などの
作業課題が主な活動だったんですけど、
内職(封入やチラシ折り、シール貼り)なども
他の利用者さんと同じ席でできるようになったり、
窓ふきや床掃除などのお手伝いもしてくれるようになったし
この前なんて、今までなら絶対に行ってくれなかった
お散歩もほかの利用者さんと一緒にいってくれたんです!
(こちらの写真は先月のものです)
こだわりが強い水遊びも
ほとんどしなくなり、
(2年前はどんなに寒くても
雨が降っていても
昼休みは外の水道での
水遊びがやめられなかったんですよ)
たとえ、水遊びをしていても
「時間ですよ~」と伝えれば
不機嫌になることもなく自分でやめることが
できるようになりました!!
こんなに硬い表情をしていたのに
↓↓↓↓
こんな表情をするようになったんです!!!
きっと、
Sさんがスタッフにこころを開き、
感情を表現できるように成長したんだと
思うんですよね。
自閉スペクトラム症って他者への関心が薄いと
言われていますが、
Sさんは明らかに、スタッフに関心をもつようになりました。
スタッフに自分をみてほしくて、
大きな声で笑ったり、
わざと鉛筆の芯をおったりして
いたずらをしてみたり・・・・
Sさんの感情面での成長には
ほんとに驚かされます。
今日もSさんの「あははははは」という
笑い声がまごころファーム川越で
響いています。