大学病院の窓口で、2人の先生から書いてもらった紹介状を提出しました。

 

 

そして、その日のうちに妻は検査に入り、検査結果は3時間もあれば出るという事で、検査後が終わり、竹下先生の診察まで2人で待ちました。

 

 

そして、竹下先生に診察をしてもらいます。

 

竹下先生の話しでは、私の妻は「抗リン脂質抗体症候群」であろうとの説明をしてくれました。

 

 

(私の妻が診察していた頃は、現在のように、不育症と抗リン脂質抗体症候群は一緒に記載がされていることがありませんでした。)

 

 

抗リン脂質抗体症候群は、血栓(血が固まりやすい)を引き起こしやすく、(その当時は)この血液のかたまりやすさが子供の成長に及ぼしている可能性があると考えられているとの説明をしてくれました。

 

 

さらに竹下先生は、「(その当時は)初期流産をする母親の胎盤を調べると血栓がたくさん胎盤に突き刺さるように引っ付いていたことが少なくないないんだよ。もしかすると、その影響で、子供に栄養がいきわたらず細胞分裂が途中で終わるのではないかと私たちは考えている。」と丁寧に説明をしてくださいました。

 

 

さらに竹下先生は続けて

 

「だから、五十川さんには血液がサラサラになる薬を試してみようと思っています。」

 

「アスピリンという薬を使います。アスピリンは知っていますか?」

 

「アスピリンは、解熱鎮痛剤として有名だけど、血液がサラサラになる薬としても有名なの。」

 

 

このあと、アスピリンがアメリカで特許をとるまでの話(ウンチク)をしてくださいました。私にとっては「へー」という話でしたが、妻には響いたかは不明です。

 

 

そして薬の飲み方・薬を飲むタイミングを、丁寧に指示をしてくれました。

 

 

最後に、何か質問はないかと言われ、そして診察が終わりました。

 

 

診察が終わると妻は携帯電話で「抗リン脂質抗体症候群」を検索し、ショックを受けていたのを覚えています。(この病気は、我妻が現在治療中の病気の治療にも影響を少しは及ぼしています。)

 

 

おそらく自分のせいで子供ができないと思ったのかもしれません。

 

 

暫く、ふさぎ込んだ後、そして歩き始め、振り返りざまに「あなたにも検査を受けて欲しい。」と妻は突然言いました。

 

 

妻としては、何か思うことがあったのでしょう。

 

既に子供ができているので、私は不妊症ではありませんが、妻の意向に沿うことにしました。

 

 

私たちは、その足で、別室の男性不妊等の検査を申込にいきました。