私は、小学校に入学して初めて読み書きができるようになりました。

  

 

友達が文字を読めるのを知って、驚いたことを今でも忘れられません。

 

「ご両親が、そのうち教えてくれるよ。」と友達のお母さんから慰められました。

 

打ちひしがれた顔をしていたのかもしれません。

 

 

 

私は、家に帰って、その話を親にしたのを覚えています。

 

 

 

その後、我が親は、いつ私に文字を教えてくれるのだろうかと待っているうちに小学校に入学しました。

 

 

小学校に入学した初日、担任の先生から紙に「自分の名前を書いてみよう。」と言われ、私は、後ろの壁に貼られている自分の名前を何度も振り返りながら書いたのを覚えています。

 

 

 

結局、読み書きは学校で覚えました。

 

 

 

大人になってから「なぜ読み書きを教えてくれなかったのか。」と親に訪ねたことがあります。

 

すると「あなたが教えて欲しいとは言わなかったから。」との返答。

 

 

 

 『えっ‼』て感じです。

 

 

 

私は、文字を読むのが嫌いで、おそらく高校を卒業するまでに絵本も入れて100冊も本を読んでいないと思います。

 

 

 

これは幼少期に文字に触れなかったことに関係しているのかもしれません。

 

 

 

余談ですが、本が好きになれば読解力がつくという話を耳にしますが、その話しは甚だ疑問です。

 


 そのような統計を見たことがありません。

 


読解力は、語彙の理解と文構造の理解が重要なので、ただ読書をするだけでは身につくものではありません。