「うわー」。
突然、私のお腹に強い衝撃、大声をあげて目を覚ましました。
自分のお腹に目をやると息子の踵が私のお腹にのっています。
『寝相悪いなー。』と思いながら、息子の足を布団にもどし、時計を見ました。
『AM2:28』。
まだ起きるには早いので、私は再び眠ることに。
それから10日も経たない深夜。
「痛っ!」
寝ていると鎖骨と首の間に痛みを感じました。
跳び起きて、息子の方に目をやるとプロレスラーの『アブドーラ・ザ・ブッチャー』の地獄づきのようなポーズをとっている息子が目に入りました。
時計に目にやると『AM2:28』!!!
そして、再び息子の方を見ると・・・息子は何事もなかったかのように寝ています。
『あれっ夢?』
その日の朝、息子に尋ねます。
「夜にパパに何かした?」
「うん。」と息子。
「何をしたの?イビキがうるさかった?」と私。
「うん。あまりにうるさかったからチョップしたの。」と息子。
「そうか。眠れなかったか。わるかったね。イビキをしないように気を付けるよ。」と私。
『そうか、前回の踵落としも、イビキがうるさかったからか。』
『毎晩2時過ぎぐらいにイビキをかいているんだな。』
『さてさて、イビキをしないように気を付けるとは言ったもの、どうしたものか。』
私のイビキ問題は以前からあり、お酒を極力控えるようにし、息子から少し距離をとって寝るようにしていましたが、あまり効果はないようです。
それから数カ月がたち、ある日の朝。
何気なくテレビをつけていると「イビキ防止にマウスピースがいい」という話が聞こえてきました。
「?!」
そんな話をしていたのは俳優の山田純大さん。
杉良太郎さんの息子さんです。
『ホンマかいな』と思いながらも、彼とは誕生日が1か月程度しか違わないことから、同学年の同じような悩みを持つ人の話として、テレビの音量を大きくして話を聞くことにしました。
彼が言うには「マウスピースをするとオンとオフが切り替わり、しっかり眠れる。イビキもかかない。絶対オススメ。」ということでした。
『そういえば、昔、マウスピースを作ったなぁ』
私は、歯のホワイトニングと、私の歯の表面が草食恐竜のように平なので寝ながら歯軋りをしているはずだという歯医者からの半ば言いがかり的な感じでマウスピースを作ったことがありました。
いずれも実感がないというよりは、買わされた感がぬぐえす、使わなくなっていました。
私は放置していたマスピースを探し出し、その夜からマウスピースを付けて寝てみることにしました。
最初は、何の実感もありませんでしたが、徐々にその効果が分かってきます。
まずマウスピースをつけて寝た翌朝は、頭がスッキリしたような気分になりました。
さらに続けると、自分は寝ているときに犬歯の後ろ当たりの上と下と間が狭くなっているようで、それが寝ているときに当たっているということに眠りながらも気が付きます。
頭がスッキリするような気分になるのも、歯ぎしりとはいかないまでも、この寝ている間に歯が当たっていたのが緩和された効果かもしれません。
更にマウスピースを付けて寝ていると舌の位置が常に前歯のあたりにあることに気が付きます。
それをはっきりと認識したのは、マウスピースを付けずに寝ると、イビキをしたとたんに目が覚めるようになったからです。その時に舌が喉近くにあることに気づきました。
おそらく、この舌の喉への落ち込みが、私のイビキにつながるのだろうと思います。
さて、イビキをしなくなったのというと・・・。
それは分かっていません。
ただ、マウスピースを付けて以降、息子の寝相は改善され、息子からの深夜の攻撃はなくなりました。
以前よりはイビキをしなくなったのかもしれません。
私にマウスピースをすすめてくれた歯医者の先生に感謝感謝!