行きつけの料理屋で、京都の話をしていたら街に詳しいので、その理由を尋ねたところ、京都で修行していたという答えが返ってきました。

 

 

皇室の方が訪れたりする名店。

 

しかしながら、その店を直ぐに辞めたといいます。

 

 

 

理由を尋ねると「滅多に客が来ないから修行にならない。」とのこと。

 

 

彼は、ミシュランで3つ星店の元料理長。

 

 

料理人の世界は、既に答えが出ているようです。

 

 

 

我々の時代のサラリーマン社会においては、彼みたいにお店を変わって修行し直す選択肢はなかった気がします。

 

 

それゆえ、社会人になって出会う最初の上司が、その後の人生における重要な要素になっていたと思います。

 

 

以前、ブログにも書きましたが、私は仕事のできる上司のもとで育ちました。

 

毎日帰りは遅かったし、泣きながら仕事をしたこもあります。

 

私は、この人を超えたくて、彼の持っている技術をどんどん吸収しました。

 

 

しかし、これは、私の周囲にいる社長たちに話を聞いても似たような話になります。

 

一番最初の仕事が劣悪というか、無理難題を言われ続けて、結果として仕事の仕方が分かったという感じです。

 

 

つまり、ハードな環境で、前向きに物事を捉えると育つのだと思います。

 

しかし、最初の上司を選ぶことはできませんでした。

 

或る意味、運が必要になります。

 

 

 

しかし、これからの時代は違うかもしれません。

 

少子化で一生売り手市場という話も耳にします。

 

料理人のように自分の将来を見据えて、最初の仕事を選び、その後も自分の居場所を変えながら成長していくことも可能な気がします。

 

 

 より欧米化した感じがします。

 

 

料理人のように、自らが求めるレベルの会社に挑戦できる機会が増えるのであれば、競争力のある個人が育成される気がします。

 

 

 

大変な時代ではある一方で、不安はあるでしょうが、リスクをとりながら自分の在り方と向き合う人材にとっては面白い時代に突入したようです。