冬が始まる頃、外資系保険会社の部長に誘われて食事をしていると突然私のブログの話をその部長がしはじめました。

 

「五十川さんを検索すると五十川さんが書いた文章がでてきて、五十川さんとの取引は、あの文章を読んで決めたんですよ。」と彼。

 

「ブログの文章のことですか?」と私。

 

「そう。あれで人柄がよくわかりました。あの文章は、書こうと思えば誰でもかけますが、本当に一から作ったのがわかります。コンサルタント会社に依頼して保険会社を作るより、五十川さんに相談したほうが間違いないような気がしています。」

 

「どうやって保険会社を作ったんですか。コンサルタント会社を入れなかったんですか」と彼。

 

「コンサルタント会社には頼みませんでした。当局が公表している監督指針に全て書かれてあるので・・・。」と、この会話はその後も続きながらも、私は『10年以上の前に書いた私の文章が今も読み続けられている?!』という当然あり得る事実に不思議な感覚を覚えていました。

 

それから1か月が過ぎた頃に、広告等に関する打合せをしていると、担当者が唐突に「SNS等に掲載する会社に関する記事の方向性は、社長に選んでもらいたいのですが。」と。

 

「どうしてですか?」と私が尋ねると。

 

「社長の文章を読むと『そうなんだ』と思うことが多いので、商品を開発する人が、どのような思いで、また、どのような理由で開発するのかをお伝えいただくためにも社長が選んで頂いた方が良いと思うんですよね。社長にやってもらうことが増えるのは申し訳ないのですが、是非お願いします。」と。

 

「わかりました。」と答えながらも、私はこのブログのことを考えていました。

 

『近くにいる人ですら分からないのだから自分の考えを表現する場は必要なのかも。』

 

 

私にとって、2024年は2023年までに取り組んだことを結実させる年になりそうです。

 

過去の経験で人の役に立ちそうだなと思う話も含めながら記録にもなるように、このブログを書いていこうと思っています。