『山師』とは、「山を歩き回って鉱脈を見つけたり、立木の売買をしたりする職業の人。または、山師のような投機・冒険をする人。」と辞書にある。



以前、保険会社の社長は暴走する人が多いのか、社長を牽制する体制づくりが行政から求められていることをブログに触れたことがある。もしかすると保険業界は山師が多いのかもしれない。



まぁ、男という生き物は、そういうものではるが・・・。




ともかく少額短期保険業界がスタートしはじめた頃は、小さいながらも保険会社を作ることができることに多くの人々が色めき立った。誰もが、少額短期保険会社を作り、価値を上げ、そして手放すことなどを夢見たものだ。



しかし、今は違う。

少額短期保険という業態には、如何ほどの価値もない。現実は、そう上手くはいかないのだ。




保険会社という業態は、短期投資は向かず、長期投資で進めるべき業態なのだろう。



実は、このことについて保険会社に勤めていたときに歴史の一つとして習ったことがある。




『生命保険会社が黒字転換するには一般的に10年程度の時間が必要であり、家電の世界で世界を席巻した家電会社が出資し、設立された有名なカタカナ生保でさえ、設立当社はその家電グループの従業員に販売すれば黒字に即日転換するとも目論んだが10年近く上手くいかず、最終的には外資の販売手法を導入したことによって漸く黒字に転換した』と。



要するに、保険会社はマーケットがあり、販売手法を考え、それに合った保険商品の開発を行い、そして、十分に練ったうえで進まなければ上手くいかないということだ。


しかし、歴史を習っても、その事実を深く捉え、自分が進む未来に投影することは難しい。

私自身、模索する毎日。



保険会社が長期投資向きだという話は「生命保険講座」という試験前に講師である先輩から教わった。


暑くなると思いだす。夏は試験の季節。




「もう一度、あの教科書を読みたいな。」などと今更ながら思ったりもする。