よう!皆の衆!わしじゃわしじゃ!

杉じゃ!


もうすぐ杉花粉の季節じゃのう。

花粉といえばこのわしも、

若い頃は、あっちこっちで飛ばしまくったもんじゃ・・・。

まさに猛威を振るうちょった。


さーて、今日はこの人の話じゃ。


回春集

日下部鳴鶴(くさかべめいかく)君じゃ。

彼は天保9年(1839)生まれ、

明治、大正の書家で、近江(滋賀県)の出身じゃった。

わしより三つ若かった。


じゃが彼の書はすごかった・・・。

さすがのわしも彼にはかなわんかった・・・。

また彼の人間性、これもまた素晴らしかった・・・。


回春集

書道ちゅうものは、精神的なもの、

そして実用的なもの、この二つの効用があるんじゃ。


墨をすって白い紙に向かうあの時・・・。

あの何ともいえん緊張感がわしは好きじゃった・・・。


ところでこの前、久しぶりに彼の本を読んだ。

そしたらわしの事が書いてあった・・・。


回春集

そしてわしの狂歌も。


日下部君。たまにはわしと話そういや。

またあの頃みたいに、

わしのエッチな話を聞かせちゃるけえ。


のう、日下部君よう。