こんにちは。
一月は過去の投稿を見返していました。

今までは看護ノートに記録していた出来事を時系列に綴っていました。
看護ノートは娘の体調を家族で共有する目的もあったので、今日は当時ノートに書けなかった私自身の想いを書きたいと思います。

2022年10月に抗がん剤が終了となりホルモン薬以外は無治療となりました。

もう娘の身体にある癌を小さくする手段が無いとすれば、癌が増殖して行くのは時間の問題「無治療なら3ヶ月」とSセンター病院の主治医に言われた事を嫌でも思い出していた。

娘に残された日々をどう過ごすのか?

改めて考えていた頃に始まったドラマ


【束の間の一花】を毎週見るようになった。

女子大生と大学講師の恋愛ドラマ。
2人とも余命宣告されている実らない恋愛ドラマだった。

心臓病で余命数年の女子大生をシンガーソングライターの藤原さくらさんが演じた。

癌で余命半年の大学講師を京本大我さんが演じた。

一花ちゃんは余命宣告されても生きている事を楽しみ、残された日々を精一杯生きようとしていた。

ドラマとはいえ心に残る台詞もあった。

石田ひかりさん演じる母親が一花ちゃんに接する態度にも共感を覚えた。

娘にも見てほしいと思った私は、無治療になったけどまだまだ元気に過ごしている娘に勇気を出して話してみた。

「さーちゃん。深夜のドラマだけど【束の間の一花】を観てごらん」

娘は「分かった。観てみるね。」と言った。

ドラマの話しはその時だけだった。

観た感想などは聞けなかったし、娘も話してはこなかった。

無治療になってから少しずつ病気が進行して体力が低下して行く日々でも、娘はいつも落ち着いていた。

時に泣く事はあっても大きく取り乱す事はなかった。

生きたい❗️と願いながらも、衰弱して行く体調を受け止めていた。

【最悪の状況を考えながらも、最善を尽くす】
(いつか必ず死を迎える日が来る。その日まで精一杯生きる)
時間の長さは違っていても、それは人類共通の事。
人は産まれた時から死に向かって生きている。

【束の間の一花】は最後は若い2人が亡くなってしまう最終回だったけれど、どう生きるか?考えさせられるドラマだった。