娘がO病院の栗ちゃん先生の診察を受けたのは2022.12.19日が最後だった。
2月9日に娘が亡くなった事は知らせてあったが、落ち着いたらご挨拶に伺いたいとずっと思っていた。
だけど、娘の診察券で予約を取る事も出来ないし、どうしたものか?と悩んでいた。
私もO病院で一年毎にCT検査を受けていた。
検査が終わり呼吸器科のフロアに行ってみた、偶然会えたら嬉しいなぁ〜などと思いながらゆっくり歩いていたら、ソファで患者さんと話していらした看護師さんと目が合った。会釈をしたら、なんと!
いつも診察の後で話しを聞いてくださっていた看護師さんだった。
あちらは私が一人だから、さーちゃんの母親とは気付いていなかった。
マスクを外して「〇〇さーの母です。」とあいさつすると、驚かれて
👩⚕️「しばらくお見えにならないから、どうなさったかと心配していたんですよ。」
患者さんから離れて近くに来てくださった。
🙍♀️「2月9日に亡くなりました。」とお伝えすると、涙ぐんでいらした。
しばらく娘の最後の様子やボクの事などの話しをいつものように聞いてくださった。
👩⚕️「そう言えば、栗ちゃん先生にはお会い出来ましたか?」
🙍♀️「いいえまだです。アポも取っていませんしお忙しいと思うので・・・看護師さんにお会い出来たから嬉しかったです。
栗ちゃん先生によろしくお伝えください」と言って帰ろうとすると
👩⚕️「せっかくいらしたんだから、栗ちゃん先生にも会って行かれたら?
もう午前の診察終わっていると思うから、きっと大丈夫よ。
ちょっとここで待っててね。」
そう言うと、急いで診察室の方へ行かれた。
栗ちゃん先生はこの日は初診外来担当だった。
もしかしたら会えるかな?
少し期待して待っていた。
しばらくして、看護師さんが呼びに来てくださった。
4ヶ月ぶりに栗ちゃん先生に会える❗️
懐かしい診察室に迎え入れてくださった。
👨⚕️「お母さん、お久しぶりです。
さーちゃんは残念でしたね。
良く頑張りましたね。」
変わらず優しい眼差しだった。
🙍♀️「先生、本当にお世話になりました。
昨年1月からO病院で治療していただき、一時は元気になって旅行にも行けたのはO病院のおかげです。
本当にありがとうございました。」
👨⚕️「いいえ、いいえ。私は何も出来ませんでしたよ。
1月にお電話でお話しした時は心配しました。
あれから2月9日までさーちゃんがんばったんですね。」
🙍♀️「あの電話の3日後に🍓狩りに行きました。」
👨⚕️「えー、それは良かったですね。」
その後、奇跡の4日間の事や亡くなる前日の江ノ島ドライブの話しなど、淀みなく出てくる娘との思い出話しを「うん。うん」とニコニコしながら聞いてくださる優しい主治医。
👨⚕️「さーちゃんは自分の治療法を良く考えて自分で決めていましたね。
お薬の事もちゃんと調べられて、しっかりした娘さんでしたね。
お母さんも良くお世話されましたね。」
と、娘の事も私の事も労ってくださった。
気付けば30分以上診察室で話していた。
栗ちゃん先生には、ちゃんとお会いしてきちんとお礼を伝えたかったから、勇気を出して呼吸器科のフロアまで来て良かった。
看護師さんも栗ちゃん先生も本当にご親切で、患者や患者家族の話しをよく聴いてくださり、患者の気持ちに寄り添ってくださる。
本当にありがとうございました。