大河ドラマ《光る君へ》

フルート担当させていただいております。

そろそろ出るかなーと思いつつ、5年位たってようやく紫式部。SNSで面白い発信をする女性が沢山出てきて、「女性でもウィットに富んだギャグセン高い人いるんだな」と社会的認知が進んだタイミングで出てきたらもっと良かったですけど。

満を持して。


紫式部といえば、辛口SNS女性カリスマの走りですよね、清少納言について書いた有名なこの文章好き。


清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人。さばかりさかしだち、真名書き散らしてはべるほども、よく見れば、まだいと足らぬこと多かり。かく、人に異ならむと思ひ好める人は、かならず見劣りし、行末うたてのみはべれば、艶になりぬる人は、いとすごうすずろなる折も、もののあはれにすすみ、をかしきことも見過ぐさぬほどに、おのづからさるまじくあだなるさまにもなるにはべるべし。そのあだになりぬる人の果て、いかでかはよくはべらむ。


清少納言と会った時の文章。

要約すると


清少納言はドヤ顔で漢字書きまくってるけど実際漢文の知識は足りてない。ああいう《人と違うんです、私》って思ってるやつは落ちていく一方でしょ。それに、ああいう風流ぶる人はすぐ『感動する!素敵!いとをかし!』っていう方に持っていこうとするからペラいし先が見えてる。


て感じでしょうか。辛辣。


清少納言も紫式部の夫の事について書いてるそうだからバチバチな関係。さぞ宮中では盛んな口喧嘩が見られたでしょう。。と思いきや、実際にこの2人は会った事がないそうです。


世間から評価されてるお互いの作品を見て、嫉妬混じりに『こんなんが評価されてんの?春はあけぼのて!ww』と悪口書いてんのメッチャ現代的。メディアが変わっても人間のやる事は変わらない。


こういう人達ってSNSだと威勢がいいのに直接会うとお互いペコペコしながら仲良くなって、家帰ったら「いや〜アイツは実はいい奴だよ。作品は微妙だけど(笑)」なんて言うんですよ。偉人ってそういう偏ったヤツらですよ。


さらに紫式部は自身の日記で


そんな人の悪口言ってる私も漢文オタだし、長所も将来の希望もない。この先どうしよう。。


みたいな自虐も多い。

だからこそ現代の女性インフルエンサーと重ねやすいのですが、当時の女性が抱えていた闇と現代のものが一緒であるならば何も改善していないわけで。

そういった問題も投げかけられる今作、楽しみですね。


音楽は冬野ユミさん。

フルート大活躍します。まだまだ録音は続きますが。

一年間宜しくお願い致します。