■千恵美さんのお祝いパーティー。
千恵美さんがこのたびめでたく結婚することになり、
久しぶりに千恵美さん宅にいつものゴルフ仲間が集まることになりました。
千恵美さんがご家族を亡くしたり、
病気と闘ったり、
ここ数年ずっと近くで見てきた私にとって、
幸せいっぱいの、
50代と60代という、
決して新郎新婦として若くはないお2人の姿を見て、
感無量の夜になりました。
彼が千恵美さんのことを、
「この人は一番の底辺も中くらいも、高いところもすべて知っている。
すべてを話さなくても察するだけの能力を持つ珍しい女性だ。」と話すのを聞いて、
本当に素敵な方に出会ったと思って、
涙が止まらなくなりました。
自分には、
人生で手に入れたいものがなにひとつ手に入らなかったといつもいう千恵美さん。
ご両親が離婚して子供時代にさびしかったので、
暖かい家庭を手にいれたかったけれど、
子供が授からず、
ご主人は若くして病気でなくなってしまい、
すべてを賭けてオリンピック日本代表の座を得たスポーツも、
モスクワオリンピックの日本ボイコットで出場できず、
唯一の家族と言えるお兄様を病気で亡くし、
「ひとりぼっちになっちゃった」といった途端に自身の病気。
去年の夏は、
治療方法もはっきりしないまま、
2人でシンガポールを旅しました。
シンガポールでプールやカジノ、バーやレストランを回りながら、
どうしていいかわからない私は、
わからなすぎて余計に千恵美さんに優しくできないまま、
帰国するとすぐ入院。
その頃、
こんな幸せな出来事がたった1年足らずで訪れるなんて、
想像もできませんでした。
雑誌DRESSの取材記事の中で、
「人生一寸先はバラ色」と話していました。
ちゃんと笑顔で頑張っていれば、
人生の神様は、
苦労した分だけ、
苦しんだ分だけ、
きっと同じくらい深くて長い幸せを、
用意してくれるんだね。
千恵美さん、おめでとう。