■松場登美さんの他郷阿部家。 | 鈴木麻美子オフィシャルブログ「まみこのおしごと専用にっき。」Powered by Ameba

■松場登美さんの他郷阿部家。

群言堂本店、

株式会社石見銀山生活文化研究所本社を見学したあとは、





社長の松場大吉さんと二人三脚会社を育んできた

松場登美さんへのインタビューへ、


他郷阿部家へ。

今回ツアーのクライマックスです!



他郷阿部家は、

1789年に建築された阿部家の古民家を10年かけて再生し、


現在8名までの宿泊と食事を提供しながら、

登美さんが暮らす家。



他郷とは、

訪れた人すべてのもう1つの故郷でありたいという思い、


阿部家とは、

この古民家の元の持ち主で、

家の歴史をまるまま引き受けた登美さんの思いが込められた名前です。





松場登美さん。


代々呉服屋の大吉さんの元、

過疎の村であった石見銀山にお嫁に入り、

小間物店を営む傍ら、


手作りのパッチワーク雑貨の販売をルーツに、、

やがては登美さんが着たいファッションを群言堂で体現し、


今では古民家を再生しながら、

スクラップアンドビルドや現在の資本主義経済の終末にアンチテーゼを発信しています。





ここは阿部家のダイニングキッチン。

ここでランチをいただきました。




なお、


この他郷阿部家を隈なく見学し、

登美さんの話を聞いて感じたことは、、


とても言葉では表しきれません。


ご興味のある方は、

ぜひどうぞ、

他郷阿部家へ泊まりにいらしてください。





日本の美しい暮らし、

美しい食事とはこういうことかと、


膝を打ちました。



食事をいただきながら、

登美さんのお話をうかがいました。



お話の中で二度、

目頭が熱くなりました。



群言堂のファッションが話題を呼び、

東京の展示会に出展したとき、


ご主人の大吉さんは、

「決して売るな」とおっしゃったそうです。


大手商社やアパレルからたくさんの提携のオファーがありました。


そのとき、

「島根の田舎の会社だからといって、

名もない下請けになるな!」と。


これが今の矜持を高く持つことと、

それでも敷居を低くあることを両立しているエピソードと感じました。





利益を追求しないこと。

これも登美さんたちが信じ実践していることです。


理念を追求して発展していけるのは、

言葉に対して大変にセンシティブだからなのでは、


とも感じたりして。




どこからなにを見ても美しい阿部家。

ありとあらゆるところに、

登美さんの思想が感じられます。




美しい暮らし。

ふと見かけた洗濯物でさえ、
ため息が出るほど美しい絵になります。




ともかく。


これが、
500人の過疎の村で、
100人の雇用を生み出すエクセレントカンパニーの姿。


GNP2%、実質3%成長を掲げる日本。
大企業や人に頼らず生きていく「幸せ」の価値観を、

こんなところから発信していけるのでは?



「復古創新」

「古き良きものを残しつつ新しきよきものを創る」

登美さんの信念です。