■「私という運命について」 | 鈴木麻美子オフィシャルブログ「まみこのおしごと専用にっき。」Powered by Ameba

■「私という運命について」

Amazonで白石一文を初めて注文してから、
直後に受賞のニュースが流れました。


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主人公の女性の29歳から40歳が、
優しい筆致で描かれています。

男女雇用機会均等法が施行された頃に女性総合職としてメーカーに入社したところから、
物語は始まります。

仕事、恋愛、結婚、出産など、
女性の一生は本当に構成要素が多すぎて、

プランニング通りにはいかないものだと、
最近よく思います。

先日、
大学生の女の子からインタビューを受け、
私自身も答えてみてから気づいたことがありました。

聡明な彼女は、
女性の就業意識の低さについて考えていて、

総合職で結婚、出産後も仕事を続けたいと志す一方、

一般職で数年過ごし、
結婚を機に仕事を辞め、家庭に入ろうと考える同級生をどう思うかと言うのです。

私はこう答えました。

志は素晴らしい。

ただ、
人生のエレメントはあまりに多く、
複雑に入り組み、
予測できないことが多いもの。

あなたが来年、
急に妊娠して結婚相手が亡くなるかもしれないし、

一般職で就職したお友達が、
10年後大きな会社の社長になるかもしれない。

20年後に離婚するかもしれないし、
40年後に幸せな結婚をするかもしれない。

自分でしっかり立てる精神と肉体と仕事(広い意味での)を構築することへの目標はとても大切だと思うけれど、

運命って本当にわからない、
とも思うよ。

そんな私の話した気持ちを裏付けるような、
そんな長編小説でもありました。

私の人生も、
こんな優しい目線で俯瞰できたらいいな。

帰りの新幹線で読了感に満足しています。

私という運命について/白石 一文

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