■確定申告の知識。
モデルやコンパニオン、MCのお仕事は、
ほとんどがお給料制ではありません。
私も現在は会社から決まったお給料をもらっている立場です。
というわけで、
私が現場でいくらギャラの高い仕事をしても、
会社の売上にはなれど、
私のお給料にはなりません。
とほほ。
そんな私も長きに渡り、確定申告を行っていました。
ほとんどの皆さんは、既に確定申告を済ませていると思いますが、
この時期、メンバーからの質問が相次ぐので、
初歩的な事柄だけをまとめておきたいと思います。
※モデルやコンパニオン、MCなどにわかりやすくしてあるので、
厳密には異なることもあるのでご了承を。
確定申告とは、
税務署が税金を正しく徴収するにあたり、
すごく収入が多い人や、複数個所から収入を得ている人に課す義務です。
サラリーマンであれば、
1箇所からのみの収入ですし、会社が全部やってくれるので、
誤魔化すこともできませんが、
煩わしい作業は必要ありません。
しかし、複数個所から収入があったり、
ひどくたくさん収入があったりする場合には、
そのひとつひとつを税務署が確認するわけにいかないので、
「おまえら、てめえで申告しろよ。」と、
いうことになるわけです。
さて、
多くの法人はは4月~3月で決算していますが、
個人の確定申告は、
1月~12月で1年とします。
簡単に言うと、
「その1年間で得たすべてのギャラ」から、
「衣装や交通費など仕事にかかった必要経費」と「基礎控除と呼ばれる誰でも決まった額」を引いたものが、
あなたの本当の「所得」になります。
「所得」が多ければ税金は高くなるし、
「所得」が少なければ税金は安くなります。
しかし、
税務署は頭がいいので、
個人が誤魔化したり逃げたりしたら税金を取りっぱぐれてしまうことを懸念し、
「源泉徴収税」を10%、先にふんだくります。
個人に支払いをする場合の法人に、
「逃げられると困るので、支払うほうの責任で先に10%ぶんどっておきなさい。」と、
義務付けているのです。
ひどい話です。
よくギャラが55,555円(いわゆる5並び)などと、
ふざけた数字になるのは、
10%を差し引いた結果だからなのです。
源泉徴収で先に取られすぎた税金を取り戻すためには、
確定申告をする必要があります。
一部のモデル・コンパニオン・MCの間では、
ここで戻ってくる還付金を「ボーナス」と呼んでいます。
しかし、その「ボーナス」も、
残念ながら6月頃やってくる、
別のカテゴリーの税金でかすめとられてしまうので、
浮かれて使ってしまってはいけませんよ。
さて、
「1年のギャラ」から「必要経費」を引いたものが、
本当の収入になると説明しました。
この「必要経費」を証明するためには、
「領収書」が必要になります。
本当に何をどこで買ったのかが分かればいいので、
交通費ならば手帳などにメモしておき、
(交通費は領収書がなくても調べればわかるので)、
レシートならばわざわざ手書きにしなくても取っておくだけで大丈夫。
但し、手書きの領収書をもらう場合は、
宛名を「(個人名)様」とし、
但書を「衣装代」とか、「食事代」(仕事に必要な食事ね。)と、
しておきましょう。
この「経費」の概念がない人が多いので、
これをいい機会にはじめてみてはどうでしょう。
私の場合は、
個人で確定申告していた最後の頃、
ノートを一冊作り、
1ヶ月ごとに領収書をホチキス止めにしたり、
メモをつけたりして、
申告時にすぐに計算できるようにしておいたりしたものです。
尚、magnaでは、
契約している税理会計事務所が、
各メンバーからの質問にも対応してくれることになっているので、
お気軽にご相談ください。