■サンタとミッション。
ドラッカー塾 で、
昨年も聞いた話です。
使命を持ったサンタと、
使命を持たないサンタがいます。
サンタクロースは、深夜労働。
重たいプレゼントを雪の降る中、
子供たちの希望に沿って一つずつ配らなければなりません。
すすだらけの煙突を通らなくてはなりません。
危険で、汚く、キツい、3K労働です。
使命を持たないサンタは、
仕事が終わって、
仲間同士集まり、
何について話し合うでしょうか。
こんなにきつくて3000円じゃやってられないよね。
来年はせめて4000円じゃないともうやめるよ。
トナカイが扱いずらくてさあ。
超ウザいよね~。
そんな感じでしょうか。
もちろんプレゼントなんてまあどうだっていいから、
性質の悪いサンタは、
まとめてどこかに置いてきちゃうかも知れないし、
子供の希望じゃなくたって、
タダでもらえるからいいだろうと、
取り違えたプレゼントを置いてくるかも知れません。
包装紙が破れてたって構いやしません。
一方、
「子供たちの喜ぶ顔が見たい。」
そんなミッションを持ったサンタは、
寒くてもきつくても、
子供たちが翌朝包みを開けて喜ぶ姿を想像しますから、
過酷な煙突だって頑張れます。
仕事を終えたサンタ仲間とは、
子供たちがどんなにスヤスヤ眠ってかわいらしかったか、
明日の朝どんな喜び方をするか、
そんな話題が中心になることが想像できます。
もしかしたら、
残業をも厭わず、
寝不足なのに早起きして、
プレゼントを届けた子供の家の窓から、
ひそかに子供が起きてプレゼントを喜ぶ様子を、
見に行くかもしれません。
ミッションがあるとないとでは、
現実の仕事でも、
こんな差がでるのでしょう。
ミッションこそ仕事にとって追い求めるものであり、
正しい姿であるわけだから、
その軸がぶれない事が、
よい経営でもあるということなのです。
この話を聞くと、
涙が出そうになります。