3月は決算のため仕事が忙しくただでさえ遅いブログの更新が酷いことになっております(笑)。
最近見たDVDでズシンときた映画のレビューです。
淵に立つ です。
今回もネタバレですのでまだご覧になっていない方はここから先はスルーしてください。
鉄工所を経営している社長、俊夫(古館寛治)と奥さんの章江(筒井真理子)と小学生の蛍の3人家族のもとへ、白シャツ黒スラックス姿の八坂(浅野忠信)が突然現れる。服役していたらしく罪は殺人で旧友?の俊夫の元に来て当然のように鉄工所で働き出し、住み込みまでしてしまうのだ。
元々夫婦間や親子間の会話も乏しく、上辺だけの家族のような状態。そこへ八坂が加わり家族間に他人が入る事による独特のイヤ~な感じがうまく表現されています。八坂は服役中のなごりで食事も早く夜は電気を消して真っ暗にすると思わず飛び起きてしまう状態。しかしオルガンをきっかけに娘との距離が縮まり、俊夫の妻章江との距離もグッと近づきます。
八坂は自分が殺人をした事、その理由、また約束を守る事が最も重要な事でそのためには悪事をしてもやむを得ないと思っていたと章江に話し服役していたことも正直?に話すのだった。
まずこの映画の主人公は浅野だと思うが、個人的には妻役の筒井真理子さんの存在感、演技がずば抜けていると思う。また全くセクシーな衣装などを着ているわけでもないのに仕草や会話から感じる艶っぽさが半端ない。
ちなみに筒井さん今年で55歳らしいです!!これでオッサンよりも一回り近く年上!!スゲーわ!
途中から8年後へストーリーが飛ぶのだがナント筒井さん3週間で13kg体重を増やしてオバさん感を出したんだそうです。確かに前半のスカート姿と8年後のパンツ姿を比べるとお尻周りのボリュームが違いますね。凄い役者魂です。
当然、八坂も章江と親密な関係になっていき一線を越えるその時に章江の心にブレーキがかかり八坂を突き飛ばしてしまう。腹を押さえた八坂はそのまま家を飛び出すがそこへ発表会用のドレスを着た娘の蛍が駆け寄ってきてしまうのだった。
蛍の帰りが遅いのを心配した俊夫が近所を探すと八坂の足元には頭から血を流して動かない蛍の姿が!八坂はそのまま姿を消し去ってしまう。この場面の真相は最後まで明かされませんがもしかして八坂が蛍に手をかけたのではないかもしれませんね。
そして8年後。蛍は怪我の影響で障害が残ってしまい一人では生きられない植物状態になり章江や俊夫もさらに疲れたおばさんおじさんになってしまったが会話の出来ない蛍を中心に夫婦間の見えない壁もなくなり本当の意味での家族になったように見えるが・・・・
最後まで書きませんがこの後、鉄工所で働く青年が服役する前の八坂の息子であったり、青年の母親(八坂の元妻?籍は入れていない?)が潔癖症でり寝たきり状態であった事や章江も八坂との一件から潔癖症になってしまった事、章江の回想(妄想?)シーンに出てくる八坂のシャツが白かったり赤かったり(章江との最後のシーンでは赤いTシャツ)等、色々気になる事も沢山あります。
この映画の持つ独特の薄暗い雰囲気、家族の意味など何とも言えない空気感が凄いです。万人受けする作品ではないと思いますが良かったら観てみてください。
では、また

