すそ野を拡げなければ・・・
昨日の3位決定戦はソフトボールの快挙の影に隠れてしまいましたが、銅メダルをかけてドイツ代表と戦った『なでしこジャパン』。
結果は0-2で負けてしまいましたが、展開していたサッカーは理想的なものでした。
でも世界が理想としていたオランダサッカーがW杯を獲得できていないのと同じように
いいサッカーをしても勝てなければ意味がない
のが勝負の世界。アメリカ戦、ドイツ戦と試合の主導権を握りながら点が取れない事や、勝負どころで失点してしまう事は絶対に避けられないウィークポイントが原因だったと思います。
スピードでは互角以上に渡り合えるのですが、最終的な体格差はどうしても埋めきれない。互角の試合をしていても、パワーの勝負に持ち込まれると体力を消耗してしまいふとしたきっかけから失点をしてしまう。リードを許し時間が無くなってきても、ポストプレーヤーがいないから中盤を省くサッカーが出来ない。ここら辺は男子が持つ弱点に似てると思います。
ではどうすればいいか?
少なくとともGKとDFかFWに一人、180センチ以上の長身プレーヤーが必要だと思います。
GKの福元さんだけを責めるつもりはありませんが、アメリカ戦の2点目から4点目はもう少し上背があれば、あるいはジャンプ力があれば防げた失点でした。同じようにドイツ戦の1点目もはじいた玉を詰められましたが、後10センチ上背があれば、もっとハッキリとクリアできているはずです。
フィールドプレーヤーもそう。ポストプレーにしてフリーキックやコーナーキックの時もターゲットがいないため、ショートコーナーなどの工夫をしても最終的に人数をかけてゾーンを組まれたらなかなか突破できない。ドイツ戦の前半なんかはミドルシュートを打つなど(男子の代表よりは遥かに)いろんなチャレンジをしていましたがGKにパターンを読まれてことごとくセーブされています。
一人ターゲットが出来ることで、戦術のパターンが広がるし、たとえマークがきつくなったとしても囮としての役目ができるわけで、攻撃のオプションが増えるわけです。逆に守りのセットプレーの時でも、空中戦を有利にすることが出来るわけです。
こんな事は素人の私が言わなくてもサッカー関係者なら分かる事なのですが、何故大型プレーヤーがほとんどいないのか?その答えはめざましTVに解説に来ていたアテネ五輪代表の快速右サイドバックだった『ハワイさん』こと川上直子さんが明確におっしゃっていました。
大塚キャスターの『メダルをとったチームとの差を埋めるにはどうしたらいいか?』という質問に対して
代表選手でもプロじゃない現状の改善(アルバイトをしている)
育成段階の充実(中学校以降もサッカーが続けられる環境づくり)
の2点を挙げられていました。今回の代表選手でもプロ契約をしているのは一握りで、アメリカ戦で先制ゴールをあげた大野選手すらプロではありません。そういえば前回のアテネ代表も大谷・山本選手らは田崎真珠で宝石の加工の仕事をしていました(たしか『ハワイさん』はもっといい部署だったけど)
サッカーに専念できる環境にあればもっといい選手も集まるし、レベルも上がるはずです。サッカーをするということに魅力があればいろんな選手が集まるはずです。
育成については小学校まで活躍していた女の子たちがサッカーが出来る環境が無いため、やめてしまい他のスポーツをしてしまう状況ではこれからの先行きが不安です。
サッカー協会の犬飼会長が提唱しているようにJ1・J2の33チームがすべて女子チームを持った上で、ユース(高校生世代)、ジュニアユース(中学生世代)・ジュニア(小学校世代)まですべてカバーできれば1学年で1000人ぐらいサッカーが出来る環境をそろえることが出来ます。
後は、ユース以降の登録選手数をを増やして強化をはかれば他のスポーツからの転向選手なども拾うことが出来ます。中学校までバレーボールやバスケットをやっていたけど、(転勤など)家庭環境の変化や監督の方針やチームに合わなかったなどという事情で道を変えざるを得なかった長身選手を獲得する道も開けます。すそ野を拡げることができればおのずとレベルが上がります。
犬飼会長の手腕に期待したいところです。(言っただけで終らないでね)
最後に澤選手が『サッカーをやってる子供たちに五輪という目標を見せられて良かった』と言ってた言葉が印象的でした。彼女も29歳ですのでロンドンまで続けられるか微妙ですが、アトランタからチームを引っ張ってきたパワーをぜひともロンドンまで維持して欲しいです。
君たちの胸にはメダルはないけどTVで見ていた少女たちには輝くメダルが見えてるはず
おつかれさまでした。(‐^▽^‐)
