主夫のコラム〜家事と育児とときどき手品〜 -16ページ目

主夫のコラム〜家事と育児とときどき手品〜

主なしごと
・主夫
・くじら保育園園長
・NPO法人ファザーリング・ジャパン関西副理事長


座右の銘
「笑ろてるパパがええやん!」
「いきあたりバッチリ」
「無限多様性の調和」

フェイスブックnoriaki.wada
ツイッターnontapapa

「3年前にこの状況になったら、絶望してたと思う。でも今は、なんとかなりそうな気がするんです」 

真夏の夜のお通夜の席で力強く言ったのは、幼児の息子がいる母親。亡くなった男性の妻だ。 

結婚当初、彼女は専業主婦志望。夫も妻を働かせるつもりはなかった。 

でも、3年前、息子を授かった夫は生き方を変えた。 
妻も夫の影響を受けて、生き方が変わっていった。 
二人で試行錯誤しながら家庭を作った。 

彼女は専業主婦ではなくなり、家事育児とは別のかたちでも社会と関るようになった。 

夫がいちばん大切にしなければいけないことは、妻の人生を自分の人生同様に尊重すること。 

そうすることが、自分がいなくなったとき、妻が自身で幸せに生きていける環境につながる。

彼女の周りには今、たくさんのつながりがある。 
彼女の仲間、そして夫の仲間だ。 

専業主婦という役割を否定するつもりはない。 
ただ、妻が家庭内で家族のために家事育児をすることだけが妻自身の幸せへの道ではない、と、思う。 

「何とかなる気がするのは、夫のおかげです」

長女が聞きました。
「なんでママだけなん?」

小学校からもらってきた保護者向けのチラシ。たぶん行政が制作したもの。
タイトルは「ひとりで悩まないで」

育児に悩んだときの相談先がこどもの年代別、状況別にたくさん載ってる。

修学前ならここ、小学生ならここ、中学生ならここ。
いじめならここ、こころの病気ならここ、虐待ならここ。

その一覧の横に大きな写真。
悩んでいる女性。
ひとりでうつむいて。

育児を母親が主胆して、母親が悩んでいる家庭が多いことは事実。
でも、この一覧の相談先に電話する前に、母親が相談すべき相手がいるはず。

その相手は、大きな母親の写真にくらべてはるかに小さなイラストの中にちょこっとだけ。
存在感薄っ!

だってシングルママに配慮しなきゃ。

いや、それを言うならシングルパパだっている。

育児に悩むのは母親だ。だから写真は女性だけでいい。
複数の制作者たちの常識。
こういうチラシはひとりでは作らない。誰もひっからなかったのかな。

イクメンブームからもう何年?
男女雇用機会均等法からもう何十年??

チラシに相談先はいっぱい載ってた。
だけど、このチラシ自体を制作したのがどこなのかは載っていなかったよ。
「主夫やってて不安じゃないんですか?」 

いきなり聞かれた。 
相手は会社員の男性。 
僕が主夫業を中心に生活していることを話した直後だった。 

むっとした。 
「会社員やってて不安じゃないんですか?」 
口には出さなかったけど。 

夫であり父親。でも家族を経済的に養わず、家事育児を主に担当している主夫。 
冒頭のような問いはよくうける。 
特に中年以上の男性から。 

でも変な問いだと思う。 
「○○やってて不安じゃないんですか?」 
相手を僕と同年代の男性として、○○にいろいろ入れてみる。 

「公務員やってて不安じゃないんですか?」 
「自営業やってて不安じゃないんですか?」 
「サッカー選手やってて不安じゃないんですか?」 

問いは無限に作れるけど、どれも失礼な問い。 
でも主夫はよく受ける問い。 

問う側に悪気はない。 

ーーー 

個人ブログリニューアルしました。 
あんまり威勢のいいことは書かないけど、グチばっかりも書きません。