今日からはプロ野球クライマックスシリーズの結果についてさらっと書いていくことにします。

優勝チームへの挑戦権をかけた2戦先勝という超短期決戦のファーストステージが始まりました。

▽セ・リーグファーストステージ第1戦結果

阪神1ー広島(甲子園)
勝:前田健
敗:藤浪
本:
広島
/キラ1号3ラン(5回、藤浪)、丸1号ソロ(9回、筒井)、岩本1号3ラン(9回、玉置)

・継投
広島:前田健、永川勝、ミコライオ

阪神:藤浪、久保、ボイヤー、加藤、筒井、玉置

・寸評
 広島エース前田健太は相性のいい阪神打線を7回1失点と抑えると、打線もそれに応え13安打、3本塁打、8得点と爆発。まさに投打ががっちりかみ合った広島が大事な初戦に先勝した。対する阪神は先発した藤浪が一発に泣く結果に。
打線も宿敵前田健に対し1点を奪って一時同点とするも、突き放されて万事休す。

・解説
 阪神の第1戦の先発に関してはいろいろな憶測が飛び交っていました。
エース能見をはじめ、メッセンジャー、スタンリッジ、藤浪と2点台の防御率をマークした強力な先発陣ですが、マエケン相手となれば強気にエース対決を望んだところでシーズンの成績を見ても不利な戦いを強いられることは明らかでした。大舞台の初戦の先発にルーキー藤浪投手を選んだ背景には、今後の戦いも見据える狙いもあったんでしょう。結果的負けて後はなくなりましたが、阪神とすればこれは想定内。むしろ残り2勝を全力で取りにいく、そういう意思の表れを次の戦いでは見せてほしいと思いました。

 むしろ広島とすればエース前田で勝てなければ大きなプレッシャーに襲われていたはずです。それほどこの絶対的エースの存在は揺るがなかった。それに応えた前田健の投球、さらにそれを援護した守備に打線。ここぞというときに攻守が噛み合ってきた広島の真骨頂といえる試合になりました。

 キラの一発も見事でしたが2番菊池が3安打としっかり中軸につながる活躍を見せていました。打線の調子がいいことと、流れがつくれていたことが見事だと思います。