キングオブコント2013決勝進出者はこの8組。1本目のネタの登場順です。
①うしろシティ(2年連続2度目)
②鬼ヶ島(2年ぶり2度目)
③かもめんたる(2年連続2度目)
④天竺鼠(4年ぶり3度目)
⑤アルコ&ピース(初出場)
⑥TKO(2年ぶり4度目)
⑦ジグザグジギー(初出場)
⑧さらば青春の光(2年連続2度目)
初出場が6組とフレッシュ感あふれる新勢力がにぎわせた昨年に比べ、リベンジを狙う実力派が揃った印象。そのなかでしずるや2700など実績のある常連を破ってきたアルコ&ピース、ジグザグジギーが決勝初進出を果たしている。アルコ&ピースは昨年のTHE MANZAIでも決勝3位と躍進したもののかなり異色な
ネタで勝負していた。果たしてコントで何を見せてくれるのか楽しみだった。
コンビ順に2本のネタの感想を。
①うしろシティ
1本目・・・773点
上京する友達を引き止める同級生
うしろシティらしい青春コント。上京することに対して「きみはそれでいいの?」といって説得する。昨年のネタに比べて出来としてはまったく遜色ないと見えたが、驚くことに点数は800点を下回った。たしかにトップバッターという順番が不利に働いたとも言えるものの、どうしても全体を通してみると好みが分かれるのだろうか。むしろこういったスタイルのコントは賞レース向きではない気さえしてしまう。
2本目・・・814点
彼女の父親にあいさつ、彼の多額の貯金に驚く
彼女の父親に挨拶をする彼氏、俳優を目指す彼は実は多額の貯金を持っていて・・・という切り口のコント。間のとり方がうまかったが、自分的には1本目のほうが好み。場の盛り上がり方から見ても点数は1本目と2本目は逆でいいのかなと思った。
合計点・・・1587点(8位)
コントの完成度は高かったもののトップバッターとして波に乗ることができず、結果的には最下位に。納得という意見もあれば、厳しいという意見も。
②鬼ヶ島
1本目・・・904点
音楽の授業
はっきりいうと、やっぱうるさく思えてしまうのは仕方ないんだろうか・・・。たしかにアイアム野田くんのキャラを前面に押し出したコントが魅力のトリオではあるが。しかしこのネタに関しては野田くんを引き立てるというよりかは暴走してる印象しか受けなかったのが残念。点数は900点台にのせたものの、こういった荒削りと言えるコントが受け入れられるのかなあと疑問に思ってしまった。
2本目・・・950点
喫茶店、おもしろい話と友達、失神=フィナーレ
アイアム野田くんのキャラが2本目でも爆発。友達同士の会話で下ネタらしき表現も織り交ぜ、会場を沸かせた。正直野田くんが途中何を言っているのかわからず・・・とりあえず笑っとけみたいな感覚。もしやこれが狙いなのか!?1本目で受けたんだから点数は下がることはないとみていたが予想通り950点という高得点を記録した。
合計点・・・1854点(2位)
前回決勝に進出したキングオブコント2011のときは合計1679点だったことを考えると大躍進といえます。ネタが荒いぶんだけ好みも分かれると思いましたが、今回はいい形でキャラがツボにはまったんだろうと解釈するほかないでしょう。ただ自分の好みには合うことはない・・・かな。
③かもめんたる
1本目・・・923点
言葉を売るアーティストとお金持ちの嫌味な女性
この異質とも言えるキャラの組み合わせはほんと独特の世界観を生み出しました。特に言葉のアーティスト!1枚1000円高!と思いながら見てましたね・・・w落ち着いて見て、これがコントだろうという展開に尽きます。時間の使い方もうまく、納得の高得点。
2本目・・・982点
家来が白い靴下を届けに会社にやってくると・・・
家来っていう設定とほんとよく合ってましたね。そして言葉をしっかり選んで笑いにつなげていく構成力も見事だったと思います。まぁ間違いなく今大会一番のコントでしょう。点数はさらに跳ね上がってバイきんぐの記録を上回る歴代最高点となりました。
合計点・・・1905点(1位)
振り返ってみれば2本とも安定して笑いをとっていたのは間違いなく、納得の優勝だと感じました。やはりしっかり練ったコントが勝ち上がったことが、2本のネタをするという難しさだと思います。
④天竺鼠
1本目・・・879点
寿司ネタのかぶりものをしていく人と子供
もうなんだろう・・・どう表現したらいいんだろう。気持ちとしては2011で見た2700のキリンスマッシュのネタに近い感覚なのかなあと。不思議な感覚のままどこで笑っていいのかわからず。さば?には反応を示さない子供っていうのはわかったもののその後の展開もなく、ネタを交換していくだけ。こういうネタってどうやって作ってるんだろう・・・。しかし点数は意外にのびた。個人的には600点台でもいいくらいだと思う。まぁキャラが暴れまわった後だけに、大きく下がることはなかったと見る。
2本目・・・946点
田舎での交通事故、運転手は・・・
これもどう表現すればいいかわからない不思議な展開。事故を起こした運転手が反省したように見せて殴打音や股間への攻撃音をつかったリズムをとるようになる・・・と説明してもよくわからない。音を使ったコントはたしかに斬新ではあるものの、なかなか面白さが伝わりにくい。結果的にだからなんだ?という印象しか受けなかった。しかしこれが946点。審査員である芸人独特の笑いの味覚というものにマッチしているんだろうか。
合計点・・・1825点(3位)
意外に点数が伸びたことでこういったサイレント、しゃべらなくても笑いがとれるようなコントが受け入れられるということなのだろうか。むしろ天竺鼠らしいと言える部分が成し得た結果といったほうがいいのか。
⑤アルコ&ピース
1本目・・・831点
受精前の精子と卵子
苦情がくるほど話題になったのなら・・・いいのではないのかと思いましたが、まぁぎりぎりの設定でしょう。タイツ姿に扮した2人が受精の手続きをとるというコントでした。まぁ世間に受け入れられるかはともかく、ネタとしてはまずまずな感じでした。下ネタと受け取らずにいられる人はその後も楽しく見れるでしょう。最後の一幕もまぁ納得できましたしw
2本目・・・808点
彼女(携帯電話)と別れて機種変しますか?
とりあえずわかったことは擬人化が好きなんだということ。設定はよかったと思ったがなかなか盛り上がるまでに至らなかった。笑いの波としては平行線をたどった印象といえる。
合計点・・・1639点(7位)
どちらも擬人化をもとにしたドラマチックなネタだった。1本目に関しては苦情も含めてかなり残念だったかも。2本目はもっと工夫の余地があると思う。
⑥TKO
1本目・・・896点
ぬいぐるみがしゃべるようになったら
なによりもあの目玉のついた木下さんの顔の印象が強くてたまらない。あれだけで相当なインパクトがあった。正直顔にしか目がいかないコントだった。あれはどういじっても面白いでしょうw点数的にも納得の高得点でしたが鬼ヶ島に負けたことは不服。
2本目・・・808点
電話コーナーもってけ1万円
インパクトの強いコントから一転、シンプルなスタイルのコントに。個人的には好きなコント。しかしやや場の盛り上がりに欠けただろうか。まぁ下ネタも評価されない上、今大会はバラエティあふれる中だからこそこういったコントは逆に恵まれなかったのかもしれません。
合計点・・・1704点(5位)
自己最高(1736点)にも及ばず。ベテランらしいキャラの濃さと王道のコントで勝負したものの、念願の優勝には届かず。
⑦ジグザグジギー
1本目・・・825点
狼男?苦しいの?と思ったらぺろぺろ~?
独自のスタイルを持った初登場コンビを期待しながら見たが、んーという印象。なかなか世界観と場が馴染んでいないのか。ぺろぺろの部分は盛り上がったがオチもいまいち。正直今大会に関してはほんとこの時点でも方向性がよくわからなくなってる空気。まともにとらえていいのかどうなのか。
2本目・・・819点
握力の強い犯人と刑事
後半リズム芸にもってったことは悪くないがちょっとしつこかったかもしれない。前半の展開は悪くなかっただけに笑いがしぼんでしまった気もする。
合計点・・・1644点(6位)
2本目に関しては4分でも長いんでしょうか?と思えるほどネタに厚みを感じなかった。スタイルを貫いた結果だが、この点数は妥当。力負けと言える。
⑧さらば青春の光
1本目・・・899点
工場で働く二人、中年がロックな若者に物申す
さすが優勝候補と言われるだけあって完成度の高いネタだった。文句なしの出来だと思ったが点数は900点に惜しくも届かず。今年はほんと何が基準になってるんだろうかと疑問になるくらい。面白かったよなぁ・・・。
2本目・・・847点
社長のオカリナ
オカリナ出した時点で不思議な雰囲気。吹き出してからは爆笑・・・かと思いきやそれほど盛り上がらず。完成度の反面、4分では表現しきれなかったんではと評価する。
合計点・・・1746点(4位)
優勝候補が4位という結果に。1本目は完璧だったが2本目がちょっと残念だったかも。
①うしろシティ(2年連続2度目)
②鬼ヶ島(2年ぶり2度目)
③かもめんたる(2年連続2度目)
④天竺鼠(4年ぶり3度目)
⑤アルコ&ピース(初出場)
⑥TKO(2年ぶり4度目)
⑦ジグザグジギー(初出場)
⑧さらば青春の光(2年連続2度目)
初出場が6組とフレッシュ感あふれる新勢力がにぎわせた昨年に比べ、リベンジを狙う実力派が揃った印象。そのなかでしずるや2700など実績のある常連を破ってきたアルコ&ピース、ジグザグジギーが決勝初進出を果たしている。アルコ&ピースは昨年のTHE MANZAIでも決勝3位と躍進したもののかなり異色な
ネタで勝負していた。果たしてコントで何を見せてくれるのか楽しみだった。
コンビ順に2本のネタの感想を。
①うしろシティ
1本目・・・773点
上京する友達を引き止める同級生
うしろシティらしい青春コント。上京することに対して「きみはそれでいいの?」といって説得する。昨年のネタに比べて出来としてはまったく遜色ないと見えたが、驚くことに点数は800点を下回った。たしかにトップバッターという順番が不利に働いたとも言えるものの、どうしても全体を通してみると好みが分かれるのだろうか。むしろこういったスタイルのコントは賞レース向きではない気さえしてしまう。
2本目・・・814点
彼女の父親にあいさつ、彼の多額の貯金に驚く
彼女の父親に挨拶をする彼氏、俳優を目指す彼は実は多額の貯金を持っていて・・・という切り口のコント。間のとり方がうまかったが、自分的には1本目のほうが好み。場の盛り上がり方から見ても点数は1本目と2本目は逆でいいのかなと思った。
合計点・・・1587点(8位)
コントの完成度は高かったもののトップバッターとして波に乗ることができず、結果的には最下位に。納得という意見もあれば、厳しいという意見も。
②鬼ヶ島
1本目・・・904点
音楽の授業
はっきりいうと、やっぱうるさく思えてしまうのは仕方ないんだろうか・・・。たしかにアイアム野田くんのキャラを前面に押し出したコントが魅力のトリオではあるが。しかしこのネタに関しては野田くんを引き立てるというよりかは暴走してる印象しか受けなかったのが残念。点数は900点台にのせたものの、こういった荒削りと言えるコントが受け入れられるのかなあと疑問に思ってしまった。
2本目・・・950点
喫茶店、おもしろい話と友達、失神=フィナーレ
アイアム野田くんのキャラが2本目でも爆発。友達同士の会話で下ネタらしき表現も織り交ぜ、会場を沸かせた。正直野田くんが途中何を言っているのかわからず・・・とりあえず笑っとけみたいな感覚。もしやこれが狙いなのか!?1本目で受けたんだから点数は下がることはないとみていたが予想通り950点という高得点を記録した。
合計点・・・1854点(2位)
前回決勝に進出したキングオブコント2011のときは合計1679点だったことを考えると大躍進といえます。ネタが荒いぶんだけ好みも分かれると思いましたが、今回はいい形でキャラがツボにはまったんだろうと解釈するほかないでしょう。ただ自分の好みには合うことはない・・・かな。
③かもめんたる
1本目・・・923点
言葉を売るアーティストとお金持ちの嫌味な女性
この異質とも言えるキャラの組み合わせはほんと独特の世界観を生み出しました。特に言葉のアーティスト!1枚1000円高!と思いながら見てましたね・・・w落ち着いて見て、これがコントだろうという展開に尽きます。時間の使い方もうまく、納得の高得点。
2本目・・・982点
家来が白い靴下を届けに会社にやってくると・・・
家来っていう設定とほんとよく合ってましたね。そして言葉をしっかり選んで笑いにつなげていく構成力も見事だったと思います。まぁ間違いなく今大会一番のコントでしょう。点数はさらに跳ね上がってバイきんぐの記録を上回る歴代最高点となりました。
合計点・・・1905点(1位)
振り返ってみれば2本とも安定して笑いをとっていたのは間違いなく、納得の優勝だと感じました。やはりしっかり練ったコントが勝ち上がったことが、2本のネタをするという難しさだと思います。
④天竺鼠
1本目・・・879点
寿司ネタのかぶりものをしていく人と子供
もうなんだろう・・・どう表現したらいいんだろう。気持ちとしては2011で見た2700のキリンスマッシュのネタに近い感覚なのかなあと。不思議な感覚のままどこで笑っていいのかわからず。さば?には反応を示さない子供っていうのはわかったもののその後の展開もなく、ネタを交換していくだけ。こういうネタってどうやって作ってるんだろう・・・。しかし点数は意外にのびた。個人的には600点台でもいいくらいだと思う。まぁキャラが暴れまわった後だけに、大きく下がることはなかったと見る。
2本目・・・946点
田舎での交通事故、運転手は・・・
これもどう表現すればいいかわからない不思議な展開。事故を起こした運転手が反省したように見せて殴打音や股間への攻撃音をつかったリズムをとるようになる・・・と説明してもよくわからない。音を使ったコントはたしかに斬新ではあるものの、なかなか面白さが伝わりにくい。結果的にだからなんだ?という印象しか受けなかった。しかしこれが946点。審査員である芸人独特の笑いの味覚というものにマッチしているんだろうか。
合計点・・・1825点(3位)
意外に点数が伸びたことでこういったサイレント、しゃべらなくても笑いがとれるようなコントが受け入れられるということなのだろうか。むしろ天竺鼠らしいと言える部分が成し得た結果といったほうがいいのか。
⑤アルコ&ピース
1本目・・・831点
受精前の精子と卵子
苦情がくるほど話題になったのなら・・・いいのではないのかと思いましたが、まぁぎりぎりの設定でしょう。タイツ姿に扮した2人が受精の手続きをとるというコントでした。まぁ世間に受け入れられるかはともかく、ネタとしてはまずまずな感じでした。下ネタと受け取らずにいられる人はその後も楽しく見れるでしょう。最後の一幕もまぁ納得できましたしw
2本目・・・808点
彼女(携帯電話)と別れて機種変しますか?
とりあえずわかったことは擬人化が好きなんだということ。設定はよかったと思ったがなかなか盛り上がるまでに至らなかった。笑いの波としては平行線をたどった印象といえる。
合計点・・・1639点(7位)
どちらも擬人化をもとにしたドラマチックなネタだった。1本目に関しては苦情も含めてかなり残念だったかも。2本目はもっと工夫の余地があると思う。
⑥TKO
1本目・・・896点
ぬいぐるみがしゃべるようになったら
なによりもあの目玉のついた木下さんの顔の印象が強くてたまらない。あれだけで相当なインパクトがあった。正直顔にしか目がいかないコントだった。あれはどういじっても面白いでしょうw点数的にも納得の高得点でしたが鬼ヶ島に負けたことは不服。
2本目・・・808点
電話コーナーもってけ1万円
インパクトの強いコントから一転、シンプルなスタイルのコントに。個人的には好きなコント。しかしやや場の盛り上がりに欠けただろうか。まぁ下ネタも評価されない上、今大会はバラエティあふれる中だからこそこういったコントは逆に恵まれなかったのかもしれません。
合計点・・・1704点(5位)
自己最高(1736点)にも及ばず。ベテランらしいキャラの濃さと王道のコントで勝負したものの、念願の優勝には届かず。
⑦ジグザグジギー
1本目・・・825点
狼男?苦しいの?と思ったらぺろぺろ~?
独自のスタイルを持った初登場コンビを期待しながら見たが、んーという印象。なかなか世界観と場が馴染んでいないのか。ぺろぺろの部分は盛り上がったがオチもいまいち。正直今大会に関してはほんとこの時点でも方向性がよくわからなくなってる空気。まともにとらえていいのかどうなのか。
2本目・・・819点
握力の強い犯人と刑事
後半リズム芸にもってったことは悪くないがちょっとしつこかったかもしれない。前半の展開は悪くなかっただけに笑いがしぼんでしまった気もする。
合計点・・・1644点(6位)
2本目に関しては4分でも長いんでしょうか?と思えるほどネタに厚みを感じなかった。スタイルを貫いた結果だが、この点数は妥当。力負けと言える。
⑧さらば青春の光
1本目・・・899点
工場で働く二人、中年がロックな若者に物申す
さすが優勝候補と言われるだけあって完成度の高いネタだった。文句なしの出来だと思ったが点数は900点に惜しくも届かず。今年はほんと何が基準になってるんだろうかと疑問になるくらい。面白かったよなぁ・・・。
2本目・・・847点
社長のオカリナ
オカリナ出した時点で不思議な雰囲気。吹き出してからは爆笑・・・かと思いきやそれほど盛り上がらず。完成度の反面、4分では表現しきれなかったんではと評価する。
合計点・・・1746点(4位)
優勝候補が4位という結果に。1本目は完璧だったが2本目がちょっと残念だったかも。