破壊力満点の打線が売りのオランダのお株を奪う気持ちのよすぎる快勝

ここまでホームラン0だった
打線
が一気に開花。といってもソロ、2ラン、3ラン、満塁ホームランすべてが飛び出すいわばサイクルホームランを記録するなどもはや別のチームを見ているかのような試合展開だった。日本もこういった勝ち方ができるんだということに、持ち前の粘り強さも加わって打線には頼もしく思えた試合になったと思う。

【試合結果】
日本 16-4 オランダ
勝:前田健 敗:コルデマンス

 オランダの先発はオーストラリア戦で好投したコルデマンス。まあ無失点の投手をぶつけてくるのはたいがい予想できたところだろう。しかしオランダ投手陣は今日に限ってはいいとこがまるでなかったといってもいい。それくらいすべての投手のかった結果的には打ちまくった打線を褒めるべきなのだろうが、勢いという言葉だけでは片付けられないものがあったといえる。

 もう今日の打線については文句のつけようがないくらい凄味があった。鳥谷の先頭打者ホームランからはじまり、これまで以上に思い切りとスイングの鋭さが相手投手を完全に制圧していた印象だ。

 投手陣も内海、山口が4点取られたことはもう目をつむってもいい状況ではあるが、次の登板にむけては不安の残る内容ではあった。

 なんといっても前田健の好投は今後に向けて好材料だ。回をなげて9奪三振とオランダ打線を寄せ付けず。これで準決勝以降の先発起用がほぼ間違いないとみていいだろう。

 アメリカ行きが決定したが、3連覇=2勝を手にするためにも総力戦を強いられるのは間違いない。どんな相手であっても、投打に圧倒して勝てることは喜ばしいし、今後に期待を持たせる一勝になった。