旅の終わりに 空を仰いで遠く離れた人を想う 風の中で手を広げて駆ける 深い森の岩の上に座して今日を振り返る 海辺に降り立ち潮風に吹かれる 大地に寝て自然の氣を体いっぱいに集める 星を眺めて夢に落ちる 穏やかで優しくて あなたのいた日は遠くなるけど こうして風に緑に潮に土に 抱かれかつてあなたがそうしたように 強く抱きしめ安堵のなかで眠る夜が やがてまたくることを感じる 夏の終わりに 旅の終わりに