★あの～近くなんですがいいでしょうか・・・？★

★あの～近くなんですが
　　　　　　　いいでしょうか・・・？★

京阪枚方駅タクシー乗り場にて・・・

最終電車（１２：４５）の客終了後、４０分位待った後、
乗って来た女の娘・・・

「は～い、こんばんわ、いらっしゃーい、どちらまで？」

私のいつもの挨拶言葉である。

「あの～～～～近くて申し訳ありませんが、保健セン
ターまでよろしいでしょうか・・・・？」

ドアは開けたものの、顔だけ覗いて・・・

　　怖々に私の顔を覗きながら言ってる娘・・・


「結構ですよ、どうぞ、入ってください・・・・」

「あーよかった・・・・・・」

私には想像は出来ていたが念の為聞いてみた。

「どうしたんですか・・・？」

「イエ・・・」

「あっ・・・又変な運転手かと思ったのかな？」

「そうなんです・・・・近いため、何時も冷たく扱わ
れたり、乗車拒否されたりするんです・・・
でも、今日は良い運転手さんで良かったです・・・」

距離にして、1キロもないところだが、きつい坂があり、
外灯も暗く、夜中は真っ暗で、危険なところであるが、
ワンメーター（６６０円）の中でも最悪なところで、
タクシーは皆、嫌がるところでもある・・・

我々は枚方駅で、あの時間帯は、最終電車の後で、
40分～1時間待たねばならない時間帯であり、
６６０円のところは誰も嫌がる距離なのだ。

年老いた運転手に多く、平気で乗車拒否したり、
冷たい態度で接する人が沢山いることは、他の客
からも何度も私は聞かされている。

「かまへんよ、そんな運転手は許せんな・・・」

「でも、今日はとっても嬉しいです・・・
　　　　　　　　　　ありがとうございました」

到着後、千円札を出して、

「おつりは結構です・・・ホントにありがとうございました」

「気を使わなくてもいいよ」

「イエッ・・・私の気持ちです・・・ホントにありがとう
ございました」

降りた後も、まるで私を見送るように最後まで、
何度も何度も頭を下げていた姿が、フェンダー
ミラーに映っていた・・・・


こんな娘に何故冷たくするんや～～～！　

バカな運転手野郎ども！！


同業者として、大変恥ずかしい限りである！！




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