★タク日記<16>★たちの悪い酔っ払い!★ | マジック中島オフィシャルブログ「マジック中島の気まぐれ・濃~~いブログ」Powered by Ameba

★タク日記<16>★たちの悪い酔っ払い!★

タク日記<16>


たちの悪い酔っ払い 



<枚方駅乗車>

3人のサラリーマン、それぞれ黒いバッグを手

して営業マン風・・・かなり酒が入っている・・・

それぞれ別の所に帰るのであろう・・・



我々は別々に送る、それを”配達”と言っている、

大変売り上げが上がる、美味しいお客さんだ!!




「こんばんわ、いらっしゃい、どちらまで・・・?」


しっかりしていそうな一人が


「とりあえず、守口の森小路までお願いします」


これだけでかなり美味しい距離である。


「ハイ、了解いたしました。

お客さんかなり気分良さそですね」


「今日は同僚の送別会でね、かなり飲みまし

よ、運転手さん景気はどうですか・・・?」


「マァマァですね・・・お客さんみたいに遠い距

ばかりでは無いですからね・・・近場が多い

ですから・・・」


「そうですか・・・我々も景気が悪いので、首に

なったり、左遷されたり・・・・・・大変なんすよ

・・・」


「今日は左遷された方の送別会でしたんか

・・・?」


「そうすよ・・・・・・仲の良い奴でしたから・・・

泣けますね・・・・」


3人の中で一番先輩格の人が話をしてくるが、

の2人は酔って、どうやら寝ている様子だ

た・・・


「この2人も可哀想な奴等でね・・・」


と、言って寝ている2人を見ながら、黙り込ん

だ・・・


「どうしたんですか?」


「その内飛ばされるんですよ、この2人も・・・」


仕事は某会社の営業マン・・・


「不景気で何時、会社も潰れるか判らないらし

い・・・」


そんな話を延々としている内に森小路に着いた。


「お客さん大変でしょうが、頑張るしかないです

から、互いに頑張りましょう!!

本日は距離を出して頂き、有難うございました。」


ここで、一人起こして、この先輩と、もう一人は

降りた。


「運転手さん、この男は西九条まで送ってくだ

さい。高速を走って、西九条で降りて、それか

後はこの男を起こして、道順は聞いてくださ

い、よろしくお願いします」


「ハイ、了解しました」


またまた距離が出るし、歓んでいた・・・



矢先の出来事である!!



後ろでバタバタするわ、足で背もたれを蹴飛

ばすわ!ドタバタしている客・・・


「どうしたんですか?お客さん!」


「なんやー!・・・」


「なんや・・・とはなんですか・・・?

後ろで蹴飛ばすのは辞めてください!!」


「なんやー!・・・」


足を革靴履いたまま、運転席と助手席の間

投げ出したり、後ろのシートの背もたれを

蹴飛ばしたり!

暴れ狂っているものの、どうやら自覚は無いみ

たいだ・・・?


「どうしたもこうしたも無いでしょう!蹴飛ばし

たりしないで下さい!」


ところが、何も返答は無い!

私は、これは無意識の内にやっているのだと

い、しばらく放っておいたが、何せ、高速道

路を走っている最中である・・・

危険が伴う為、堪忍袋の尾が切れた!


「コラーーー!!


エエ加減にせんかー!!



と、怒鳴り上げても、尚更やり続ける男・・・


これでは先に降りた先輩の言うとおり、酒癖

悪すぎて、首になるか、飛ばされても仕方

ないとみた・・・


その内、九条に到着した為、車を止めて客

起こそうと、怒鳴り上げて、やっと起きるも、

酔っ払っている為、訳の判らないことばかり

言うので、


「お客さん家の指示をしてください、電話番号か

住所は・・・ナビで行くので言ってください」


「判らん・・・運ちゃん知らんのか俺の家を」


「誰があんたの家を知ってるねん!!

エエ加減にせーよ!!」


「なんで知らんのや?」



私も頭にきた



「ホナ、ここで降りてくれ、あんたに付き合っ

時間を無駄にするわけにはいかんからな、

料金を払って降りろ!」


「何でや・・・?先に降りた先輩が払うたんち

ゃうんか?」


「先輩は森小路までの料金を払ってくれた後、

メーターは入れなおしているわ!その分は、

あんたに貰ってくれ言うてたぞ!」


「俺は金なんか持ってへんぞ!」


「そうか、なら、警察に行こうか・・・電話するぞ」


「何でや・・・?何で警察や!」


「無賃乗車やないか!金を払えば電話は止め

いたるがな・・・」


「金は無い!言うとるやろう・・・」


「そうか、よし、電話するぞ」


「するんならしてみろ!」


「モシモシ、九条警察ですか、無賃乗車の男が

払わないで暴れているのですが・・・阪神高速

九条降りた所です」


「やめろー!払うがな、払やぁええんやろう・・」


「金持ってるんかいな?だが、もう遅いわ!

警察来るまで、そこに居れ!

お前は今晩豚箱泊まりや、酒におぼれて、訳の

判らん事言って、お前は最低の奴やな!

家族や友人に迷惑掛けて、情けない男や!

そんなんでよう営業の仕事をしているな!

恥ずかしいと思わんのか?」


・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・?


「運転手さん・・・・申し訳なかった・・・


 勘弁してェな・・・」  (。>0<。)



「もう遅いわ」 \(*`∧´)/



説教している間に、けたたましくサイレンを鳴ら

して、警察が来た!


車内で暴れた事も含めて、全てを話した。

私も時間を費やす訳にもいかず、料金だけ

貰って、一路枚方へ帰った。

後は警察に任せた為、この男、どうなったか

定かではない・・・



こんなバカな奴が、世の中には沢山いる

事も、このタクシードライバーをして、他の

仲間から聞いた話と、体験した事と、実感

する今日この頃である・・・・


明日はどんな奴が乗って来るか・・・

或る意味・・・楽しみでもある・・・             

          (^ε^)♪


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