★タク日記<11>★バカな無賃乗車?★
★タク日記<11>★
★バカな無賃乗車・・・?★
枚方駅、明け方3時頃、かなり酔っ払って乗ってきた男。
見るからに、汚い格好で、無精ひげ・・・一日中呑んだ暮
れている男・・・の様相だった・・・
「いらっしゃ~い、どちらまで」
「・・・ウイーッ・・・樟葉まで行け・・・・・」
「毎度あり~旧一号線で行きますか?」
「そうや、当たり前ヤンケ!」
「お客さん、かなり飲まれている様子ですね・・・」
「それがどうしたんや?酔ったらアカンのか?」
「そんな事言うてまへんがな、気分が良さそうなので・・・」
「気分は良いが、金がないんや、判っとるか・・・?」
「・・・・・」
何やこの酔っ払い男・・・クセが悪いな、と思いつつ・・・
「金が無いのなら、乗車拒否するから、降りてください!」
「何ぬかしてんねん、樟葉まで1メーターで行かんかい!」
「何を言ってるんですか、樟葉まで2500円は最低掛かり
ますよ、無いなら降りてください!」
「「何でや?来る時は1メーターで来たのに、何でや?
俺は降りんぞ、樟葉に行け!」
「1メーターで来たそのタクシー会社は何処や?」
「知らんがな・・・・・」
作り話だと判っていながら・・・
「最低でも2500円掛かりますがどうしますか?」
「そんな金持って無い言うてるやろう!」
酔っ払いと言えども、この男、もう頭
にきた私は・・・
「なら、ココで降りろ!今なら1メーター(660円)の範囲や・・・」
「ここは何処や・・・・樟葉か・・・?」
「樟葉には程遠い所や!」
「今、何ぼうや・・・・」
(少し進んでいるから・・・)
「今、1220円だ」
「何でや?」
「何でや、も、糞も無いですよ、メータ^が表示してるんだ
から」
「そのメーターいかれてるんとちゃうか?」
「あんたの頭がよっぽど行かれてまっせ!
いい加減にしてくださいよ!金が無いならココで降りろ!!
今なら1820円や・・・」
「樟葉まで行かんかい!」
「金が無い客を運べるか・・!?」
それでも、しつこく
「660円で行け!」
ここらで私も堪忍袋の尾は切れた!!
゛(`ヘ´#)
「訳の判らん事言ってると、警察を呼ぶぞ!」
「呼んだらエエがな・・・」
私は、車を止めて、近くにある牧野交番署(中には警官は居な
い為)に男を引っ張り出して連れて行き、中に監禁状態にして、
警察に電話した。
間もなく、けたたましいサイレン音を鳴らして、2台のパトカー
で6人が到着。
私は何がびっくりしたかと言うと・・・
たかが、無賃乗車の男を説得しにくるだけなのに、2台の
パトカーが来るか・・・?
たかが無賃乗車の男に、5~6人もの警察が来るか・・・?
「どうしたのですか?」
「この男、660円で樟葉まで行けと言って、聞かないもんで・・・」
警察の一人が
・「おっさん!何考えとんねん・・・?金持ってなくて、タクシー
に乗るなよな!!}
・「ホンまに金ないんやな・・・?今夜は豚箱で寝てもらうで」
・「運転手さん、後は任せてください、明日にでもこの料金は
払わせてお届けしますので」
すると、このおっさんポケットに手を入れ、財布を
出してきた。
「・・・実は・・・金あるんや!」
警察が財布を開けさすと、何と!1万円札が5~6枚見えた。
それを見た警察が
「金持っているのに、何でせこい事しょうとしたんや」
「スンマヘン・・・」
深く頭を下げて、私に1万円札を渡し、
「ツリはええわ・・・運ちゃん、スマン」
この時点でメーターは上がり、4000円超えていた。
警察の一人が
「金さえ出せば、樟葉まで行っても、2500円で済む所を・・・・
バカな奴やなぁ!おまけに今夜は豚箱行きやで!」
私は料金を貰い、後は警察に任せて、駅へと帰った。
あのおっさん、今夜は豚箱行き・・・
豚箱で翌朝目が覚めて、全てを忘れているんやろうな・・・?
ホンマ、「馬鹿に付ける薬は無い」とはよく言った
もんだ。
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