いくつか持病を抱えている私の母は、乳がんを含め何度か手術の経験があるのですが、わたしは盲腸(急性虫垂炎)の手術くらいでしょうか。実家に帰っているときに救急で運ばれそのまま手術だったので、パジャマや歯ブラシなど、朝起きた頃には母が全て整えて持ってきてくれてたのを覚えております。薬で散らすには遅すぎたのですが、破裂することもなく、手術痕は 2-3 cm 程。暦なども考慮せず早めに退院させてもらったにも関わらず、入院期間は1週間ほどだったでしょうか。

 

救急でなければ、日本では準備のため1日前より入院ということになるのでしょう。そして、ドレインが取れるまで、入院させてくれるのではないでしょうか。アメリカでは、手術の時間の2時間前に病院に来てください、と。ドレインもぶら下げたまま手術から5日目の朝には退院、ドレインの量が規定の量まで少なくなったら、ドクターのオフィスにアポとって来てください、と。だから、手術前の飲食の管理やドレインの管理はマニュアルに従って自分もしくは家族がやることになる訳です。

 

手術の日程を決めた後に、自宅に書類が届きました。手術前のインストラクションです。手術の日程、プロシージャーの名称、執刀医、そしてPre-Operative Lab Workのリストなどが記載されており、手術時間は手術の数日前に電話で確認してください、とありました。主なものを抜粋してみました。

 

手術6週間前

 - 喫煙中止

 - 血液の寄付

 

手術28日(4週間)前

 - Primary Care Physicianにアポをとって、Pre-Operative Physical Packet の書類とテスト結果を執刀医のオフィスに手術10日前までには提出するよう手配(血液検査、尿検査、胸部X線写真など)

 

手術21日(3週間)前

 - Pre-Surgical Education Class にスケジュールを入れて参加

 

手術14日(3週間)前

 - アスピリン剤 (例:Advil, Motrin, Nuprin, Ibuprofen) の服用中止 --- Tylenol であれば服用可

 - ビタミンEの服用中止

 - 院内ブティックにアポをとって手術後に着用するためのブラの試着と購入

 - 手術の日の朝を含め、5日間のシャワーはHibiclense 液体ソープを使用

 

手術1日前

 - 手術24時間前より24時間後まではアルコールの摂取の中止

 - 体調が悪ければ要連絡。麻酔科医チームの判断により手術は延期の可能性あり

 - 夜中の12時より水、コーヒー、お茶、氷、ガム、飴を含む飲食は一切禁止

 - 手術に対してAnxiety (不安障害) があれば、いつでもオフィスに質問してください

 - ぐっすり寝てください

 

手術当日

 - ゆったりとした前開きの服など、楽な脱ぎ着のしやすい服を着用して来てください

 - Insurance Card は必要ですが、現金、ジュエリーは不必要なので病院には持ってこないでください。

 - メガネの人はメガネケースを持って来てください

 - 携帯電話、コンピューターは持ち込みおよび使用可能

 

手術日前後に摂取を控えるべきHarbs

 - Chocolate

 - Green Tea

 - Garlic

 - Ginger

 - Vitamin E

 - Vitamin C

 

わたしの手術日が決まったのは4週間前だったので、リストの6週間前の血液の寄付はできませんでした。これは、特にはレアな血液の人の万が一の為のストックですが、出血が多い場合の輸血に普通の血液タイプであっても自分の血液が使えると Complications が少ないからなんですって。あと、タバコは麻酔に影響がある他、術中及び術後の Complications を招いたり、リカバリーを遅らせたりするそうです。

 

わたしはタバコ吸いませんが、アメリカではタバコは悪魔のような存在として扱われます。カリフォルニア、特にうちの辺りは健康志向の人が多いので、市の法律でもタバコが強く規制されており、公共スペースはもちろん、私設スペースも、例えば、レストランのパティオ (屋外エリア) ですらタバコが吸えません (ハリウッド市のバーは屋外スペースなら喫煙Okay)。アパートのベランダは公共スペースなので、ベランダでタバコを吸っている人を見かけたら警察に通報できます。ま、医療用marijuana が合法なので、社会的にはこちらの方が問題なのでしょうが。。。

 

Primary Care Doctor がいないわたしには、乳がんサージオン先生のアシスタントの方におすすめの先生を紹介してもらったのですが、アポがわたしの手術には間に合わず、臨時の先生が書類を揃えてくださいました。

 

Pre-Surgical Education Class はとても参考になりました。手術を控えた患者5名とその付き添いの人がおり、わたしは彼と一緒に参加しました。最初に自己紹介 (乳がんタイプ、手術方法、および執刀医について) 、続いてオフィスより手術前後の注意事項、リカバリーの行程について、そして参加者の不安にもケースワーカーとアシスタントドクターが丁寧に答えてくれました。

 

ほとんどの人がわたしと同じような手術方法 (Mastectomy, DIEP Flap Breast Reconstruction) で、同時再建手術。両側乳房切除の人はわたしを含め3人。2人が手術前にChemoをはじめてましたが、女性パートナーと一緒に来ていたアスリートな彼女は副作用がひどく、現在は中断している、と言ってました。タウンハウスで一人暮らしをしている女性はキッチンが1階でベッドが2階、小さな子供たちがいる娘さんは遠方で手術にも立ち会えず、退院後の自宅療養が心配だと。まだ子供が小さいお母さんには、手術後は子供をあまり近ずけないように、なぜなら、子供は何も知らずジャンプして来るが、その時点ではもう遅い、と。

 

血がサラサラになる薬や食べ物 (アスピリン系痛み止め、チョコレートを含むカフェイン類など) は、手術前後には避けること。夜はタコ (メキシカン料理のタコスの単数形、写真参照) のように折り曲がって寝なければならず、背中や首の下、及び膝の下に枕を積み上げ、さらに両脇も枕に挟まって寝ることになるから、枕をたくさん用意すること。病院から自宅までの車でも枕を使うと良い。わたしの再建手術方法は、お腹の脂肪を皮膚ごと取って胸に移植するので、お腹の皮が伸びるまではお腹が短くなってまっすぐに眠れないのです。

 

 

ドレインが取れるまでの1-2週間は、重いものを持つことはもちろんダメ、腕は体より後ろ、及び前習えより上にはあげてはいけないし、脇も開けてはいけない。シャワーは自宅に戻った次の日からドレインをつけたままOkay。3週間は車の運転はダメ。手術日の夜は氷キューブだけ。術後、4週間はカフェイン禁止。水は毎日グラスに6-8杯は飲んでください。術後はプロテインをたくさん摂ると術後の回復が早いのだとか。

 

手術時間は6-8時間。手術日を0日目と数え、4日目の朝に退院。入院中、痛み止めはリモートボタンを押すと点滴に自動で入るようになっており、ボタンを押す度に適量が追加されるが、リミットを超えるとそれ以上は入らないから何度押しても良い。などなど。。。

 

1時間程のクラスでしたが、不安だらけだった手術が、これなら何とかなる、と思えるようになりました。