おはようございます。☀️
昨日、マイナス金利解除の検討に入ったというニュースがあったので、
早速このテーマで書こうと思ったShinoです。

今日は、そもそもマイナス金利って何?って話をしていきたいと思います。

ぼくも金利についてそこまで詳しいわけではないので、
間違えている部分があったらごめんなさい。コメントください。
よろしくお願いします!


まずは金利について軽く触れます。
我々に身近な金利は、
銀行にお金を預けた際に払われる利子でしょう。
今の日本では預けているお金に対して、
0.001%の金利がつき、お金がもらえます。
(ネット銀行とかはもう少し高いけど)

このように金利というのは基本プラスで、
預けてくれてありがとう。でお金がもらえるのですが、
マイナス金利は金利がマイナスで、預けるのに対してお金を払わなければいけない状態になります。


このマイナス金利は誰に適用されているかというと我々一般人ではなく、「銀行」です。


我々からお金を預かる銀行ですが、銀行にも銀行が存在します。
それが日本銀行(日銀)です。
昨年4月頃に黒田総裁から植田総裁にトップが変わったのが話題になりました。
日銀は、お札の発行や、銀行間同士の取引などを行っています。
三菱UFJ銀行からみずほ銀行へ送金することもありますよね。この取引は日銀を通して基本行われています。
また、銀行は大量のお金を預かるので、どこかにお金を置いておかなければなりません。
この置き先が日銀なのです。
マイナス金利は銀行が日銀に預けるお金に対して適応されています。



そもそもなぜそんなことをするのか。


マイナス金利の狙いは、市場にお金を流すためです。
銀行ももちろん従業員がいるので利益が必要です。
先ほど書いたように、
日銀にお金を預けるとお金を取られます。出費です。
また、お客様からお金を預かると、利息を払わなければならないのでこちらも出費です。
銀行は出費の板挟み状態なのが現状で、なかなか稼げないのです。

じゃあどこで稼いでいるの?というと、いろいろあるのですが、
大きなお金を得られるのは、
企業に対する”融資”だと思います。
(ATM手数料とか、最近でいうと投資信託の手数料とか他にもある。)
日銀へ預けるのはマイナスのため、
企業に低い金利で貸したとしても利益になります。

企業側は低金利で借りられるので、その分多くのお金を借りることができます。
わかりやすい例で例えると、
金利0%だったら100万円借りられたところ、金利30%なら70万円しか借りられません。
(正確には、100万円借りたい!となったら、じゃあ113万円返してねとかになる。)
それを投資に回し、稼ぐ力をつけていきます。(設備投資とか)
これが市場にお金を流すということです。


このマイナスを解除し、ひとまずゼロにするのが今回の決定です。
お金を預けることに金利がかからないとなれば、預けます。
となると、市場へのお金の流出は少々減ると思います。
といってもプラスの金利になったわけではないので、まだそう減りはしないと思います。



今後注意が必要なのはプラスになった時です。
そもそも金利というのはプラスが当たり前で、
ゼロですら特別なのに、ゼロを通り越してマイナスの政策をしていました。
正常な状態とは言えないので、
これは徐々に正常に戻していく必要があります。
そう考えると、いずれプラスになるのが自然なのです。


プラスになって起こることは、
その他金利も上昇するということです。
もしこの金利が1%になったとしましょう。(いきなりそんな上がりませんが、例です。)
日銀に預ければ1%なのに、企業に0.9%で貸すでしょうか。
儲けが減るので、企業には1%より大きい金利で貸すことになるでしょう。
金利が上がれば、企業が借りられる金額が減るので、投資額も減っていくわけです。

住宅ローンにも同じことが言えます。
(変動と固定があるので正確には、短期と長期の国債の話をしなければいけないです。)
借りられる額が減るので、購入できる住宅価格も下がります。
また、変動金利で借りている場合は、
短期金利上昇に伴い、支払い額も増えていく可能性があります。
ただ、日本の7割が住宅購入を変動金利にしているので、変に金利を上げすぎると破産者が続出します。
なので対策をするか、そう金利は上げられないと思います。
(ほかにも金利を上げられない理由はある。国債とか)

預金などの金利も上がる可能性があります。
利ザヤで銀行が利益を出せるようになればその分、我々に利子として払えるお金も得られます。

以上がプラスになった際に起こり得る例でした。
僕はそんなにすぐに金利をプラスにしていくとは思っていませんが、
プラスになっていく可能性もあるので、頭に入れておいて損はないかなと思います。



今後の金融政策は、
金利をプラスにしていくことより、イールドカーブコントロールの撤廃の方が先かと思います。
これはまた金利の話で、長期金利(10年)に手を加えているのを撤廃しようという話です。
別の機会に説明したいと思います。


今日書きたかったことは以上です!