自分なりの5回シリーズを終え,次を模索しているところである。


身近な所に問題を見いだし,生徒に考えさせながら,外部の専門家や一般の人の意見も入れて,授業を構築するのは,予想以上に楽しかった。

確かに最初は生徒の思考の枠を取り外すことが難しく,「正解」を書こうとする生徒の思考は混乱し,停止し,誰からも意見が出ない。それでも,突いたり崩したり,褒めたり驚いたりしているうちに,いろんな見方や考え方が出てきて,

それを自分の中で調整しながら,一人一人の意見ができあがっていく。


「君たち,自分に月いくらのお金がかかっているか知ってる?」

「知らん」 「5万ぐらい」 「100万」(明らかにただ言ってる)

実際は生活費,教育費にくわえ,国や地方自治体から出ているお金があり,トータルでは21万ぐらいのお金が中学生一人当たりにかかっている計算になる。

「どうや?21万。どう思う?授業中居眠りしてても21万」

「オレ,絶対,それ,高すぎると思う」

「それ,もったいないわ」

「そうか?なんでそんなにお金かけてくれるんやと思う?」

「えーーー,わからん」

とにかく生徒はわからないことずくめである。後で聞くと,考えたこともなかったことばかり考えさせられて,ものすごく疲れたそうな。

それでも不思議なことに,どのクラスでも,最後には,


中学生はそろそろ大人に近づいている時で,18歳くらいになったら,自分も働いて,月20万くらいの収入を得たい。


と考えるらしい。その月20万も,乱暴に計算すると,時給1000円では行かないので,アルバイトやパートではとうてい稼げないということがはっきりしてくる。

時給を比べると,700円のコンビニの店員から30分で1万円とかいうコンサルタントまで,どうしてこんなに違いがあるのだろうと生徒たちは頭を抱え,社会保険労務士から,時給の違いは,誰でもできる仕事か,能力や資格など,付加価値のある人しかできないものかによる面が大きく,自分に付加価値を付けていくことが必要だと言われてまた頭を抱え,それでも,「ぼーっとはしていられない。少し前向きに生きよう」と考えたらしいので,ひとまず成功したと思っていいと思う。


さて,次は何を考えていこうか。やっぱり自殺のことかな。日本全国,今週は自殺メールに揺さぶられ続けた。

今日は管理職も学校に出て,ありとあらゆる部屋を見て回った。

その後,その少年はどうしたのだろう。

捕まえて,説教してやりたい気もするが,無事でいることを願う。