映画好きの友だちから来たメールにWTCとあり,一瞬トイレかと思ったらワールドトレードセンターの略だそうな
あの9.11を題材に,実在する生還者をオリバー・ストーン監督が映画にしたらしい。
事件も5年を過ぎると,そろそろ映画にしてもOKってことなのかな。
オリバー・ストーンといえば,「プラトーン」はどこがいいんだ?って壮絶な戦争映画だったし
「7月4日に生まれて」のトム・クルーズはあんまりかっこよくなかった。
(オッサン臭かった)
もっとも,7月4日の意味するものはアメリカ人にとっては大きくて,日本人の理解するところではないだろうし
ベトナム戦争の持つ意味もまた,甘っちょろい日本人には理解できないものなのだろう。
戦争や猟奇的な人間の一面を冷静に描いていく人なんだろうなとは思っていたけど
その人が,世界に何を訴えるべくこの映画を世に送り出したのかはとても気になった。
で,感想
う~ん,オリバー・ストーンも角が取れた?それとも,アメリカ人としては
あそこで人間の善を表に出さざるを得なかったのだろうか
マイケル・ムーアのような毒がちょっと欲しかったぞと思ったのでした。
きれいにまとまってるんですけどね。とても
それにしても,ニコラス・ケイジって,制服着る公務員がどうしてああ似合うんだろう。
そんな役しかしてないんじゃない?・・・こともないか。
「あなたに降る夢」だっけか,のとんでもなく善人の警官(だったと思う)が印象的で
そんな風に見えるのかもしれない。
「シティ・オブ・エンジェル」のむさくるしい天使はいただけなけなかったが,コレリ大佐には泣けたし
「フェイス・オフ」ではやっぱり善人だったし。
どちらかといえば好きな俳優さんの方なので,文句言わないで見ることにする。
後ろに座っていたおばさんが,最初から最後までずっと泣きっぱなしで,
鼻をすすってジュリジュリ言っていたので,
私は泣くほどのところまで行かなかったが,十分浸れる映画だった。
下手にテロへの怒りを煽るわけでも,また逆に反戦を煽るわけでもなく
これならブッシュさんも安心して見ていられるだろう。
しかし,ああ,ここがイラク戦争の原点だったなあと,改めて思い起こさせてくれる映画だった。
ニュートラルに描かれているので,それで戦争に対してどうこうという感情は起きてこないが
人間の情を正面に出して,やはり戦争という理不尽な状態を批判しているのかもしれない。