『祈りの幕が下りる時』を観た。
東野圭吾の「新参者」加賀恭一郎シリーズの第10作目で完結編。
類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事である主人公 加賀恭一郎が、今回も謎の変死体の謎を解き明かしていく。
東野圭吾は、この作品で2014年3月に「第48回吉川英治文学賞」を受賞した。
2013年に刊行された時も、「週刊文春ミステリーベスト10」でも、第2位に選ばれただけあって、ストーリーがとにかく凝っていて、見応え十分の作品になっている。
主人公 加賀恭一郎は、TVドラマでもハマリ役だったが、飄々とした刑事を阿部寛が好演している。
そして今回の事件は、謎に包まれた殺人事件の捜査線上に、ある女性演出家が浮上する。
そして主人公・加賀の母が失踪した理由や父との不和、加賀自身の過去が明かされるという展開。
いとこで相棒役の刑事を、溝端淳平が演じ、また田中麗奈、山崎努というレギュラー陣が脇を固めている。
そして今回の犯人役である女性演出家を、松嶋菜々子が演じているのが、この松嶋菜々子の演技力が素晴らしい。
もちろん美人ではあるのだが、役者としてのオーラが桁違い。
特に「家政婦のミタ」以降は、さらに演技力に拍車がかかってきたように思える。
あまり書き過ぎるとネタばれになるので、ストーリーは割愛するが、ある評論家が、この作品を松本清張の『砂の器』に匹敵すると書いていた。
確かにミステリー作品としては、見応え十分の秀作なので、お勧めです。

