私用で関西へ行く機会があり、大阪市立美術館で開催されている『ルーブル美術館展』に行ってきた。
「肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか」というテーマで、3000年以上前の古代メソポタミアの彫像や古代エジプトのマスク、19世紀までのヨーロッパの様々な彫刻や素晴らしい絵画を堪能してきた。
110点もの素晴らしい彫刻や絵画が展示されていたが、特に感動したのは、「光と影の天才」と称された17世紀オランダの巨匠、レンブラントの絵画が、見れたこと。
今回の展示作は、「ヴィーナスとキューピッド」の1点のみだが、『夜警』に代表される光と影の魔術が、この絵画にも色濃く表わされていた。
またベラスケスと並び、スペイン最大の画家といわれるフランシスコ・デ・ゴヤの作品も1点展示されていた。
「ルイス・マリア・デ・シストェ・イ・マルティネスの肖像」という作品。
宮廷画家として名を馳せたが、その独特の色使いは本当に美しい。
そして15世紀ルネッサンスの巨匠、イタリア、フィレンツェで活躍したボッティチェッリの作品も、1点展示されていた。
ボッティチェッリの代表作のヴィーナスの絵は、誰もが美術の教科書で一度は目にしたことがあると思うが、今回は「赤い縁なし帽をかぶった若い男性の肖像」という絵画が展示されていた。
さすがにこの3人の巨匠の絵画は、それぞれ1点づつしか、展示されていなかったが、それでも本物の絵画が見れただけでも、行った甲斐があった。
また今回の展示作品の中で、一際目を引いたのは、アルチンボルトの絵画。
アルチンボルトは、16世紀から「奇想の絵画」と呼ばれて、16世紀のヨーロッパの宮廷で大人気だった。
代表作は、それぞれ四部作の「春・夏・秋・冬」そして四大元素の「水・火・土・空気」なのだが、今回は春と秋が展示されていた。
まるでだまし絵のように、果物や動物の絵を重ね、人の肖像画を描いており、ドキッとさせられる作品だった。
一応、会期は2019年1月14日までで、その後は先日上野美術館で見てきた「フェルメール展」が開催される。
もう冬ですが、芸術は心を暖かくしてくれるので、至福のひとときを過ごさせて頂きました。
<レンブラント:ヴィーナスとキューピッド>