「美羽!起きてっか~?」



彼の声が病室に響く



「あ、健斗~!聞いて!


今ね、あともうちょい頑張れば


外出できるって言ってくれた!



もうちょっとだよ!」



「おぉやりぃ!頑張ったじゃん!


もうちょっとだな!



もうそろそろ、クリスマスだし


いい機会じゃん!


やっべ、超楽しみなんですけど」



気がつけば外には雪がちらほら



白い世界になっていた



――――



そして、12月19日




私は、先生からの言葉を待っていた




「外出か…




うん!そうだね、2日だけならいいよ!」





…今いいよっていった?



ねぇ健斗と過ごせるの?




うれしくて、頬をしずくがつたる



ねぇ!健斗!私外出できるよ!