自分にしか出来ない仕事って何だろ?
特に中小企業でよくある話だと思うが、「これはアイツじゃないとわからない」とか「あの仕事は俺にしか出来ない」とか。
自分が考える自分にしか出来ない仕事とは、その人の感性からしか生まれないコト。
即ち、極めて芸術的なモノだと考える。
例えば、写真家という職業がある。
シャッターを切るという行為は誰にでも出来るが、切り取られた画像には雲泥の差がある。
もちろんそれなりのテクニックや技術はあるだろうが、それだけではない何かがあるのは誰もが認めるだろう。
翻って、会社における仕事で果たしてそのような芸術的な部分はあるだろうか?
端的に言うと、職人的な作業か最先端の研究やクリエイター位ではないか。
その人の感性で全くの無から生み出す行為は、まさしく「自分しか出来ない仕事」である。
逆に言うと、それら以外の仕事で「自分しか出来ない仕事」というモノはないと思う。
ある意味、それは独りよがりだったり秘密主義だったり。
確かに同じ仕事をしても、作業者によって出来栄えが変わってくるコトはある。
それはその人の気付く力や気遣い等の違いであって、ある程度は経験で埋められるし、出てくる結果にさほど違いはない。
つまり、会社における仕事の大部分は定型的なモノであり、引き継ぎ可能である。
安易に自分しか出来ないと言うのは驕りであり、誰にでもわかるようにいつでも引き継げるように作業するコトが大切だと思う。
それでは自分が作業する意味は?と思うが、そこに自分なりのエッセンスというか気遣いだったり工夫だったりを付け加えていけばイイのではないか。
あの人じゃないと出来ない仕事がある訳ではないけど、あの人がやるとどんな仕事も一味違うし安心、というのが理想。
向き不向きや得意不得意は当然あるが、特定の作業ではなく自分が携わる仕事全般に、そうした意識を持って励んでいきたい。
今日はここまで。