いま投資をする人の話題は原油とアメリカの利上げに注目していると思うので少し考察。

 今日は中東産の原油先物が最安値をつけたそうで、中東産の原油先物は原油を扱うほかの市場の指標になったりするので今後も底値更新をするんじゃないかと言われています。

 事の発端はアメリカのシェールガスVsサウジアラビア率いるOPECという構図があり、最終的なコストとしてシェールガスより原油のが扱いやすい価格を維持することによって、シェールガス市場をつぶそうとするサウジアラビアの思惑があります。

 本来は原油の下落が続いているのでOPECが供給量を調整して減らし、値段の下落を抑えるはずでしたが、サウジアラビアの思惑があり減産しませんでした。

 一時期底値だろうと先物を買いあさる投資家がいましたが、おそらく低価格レンジが続くだろうと以前ここで書いたとおり、戻りは一時的なものでした。

 現在はヘッジファンドが売りポジションを多くもつ状態になっているそうです。

 下落が止まらない今、調整するかと思いきやOPECでは承認されず、また一番の産油国で発言力のあるサウジアラビアもまだ動いていない状態です。

 サウジアラビアとイランは中東での覇権争いをしていて、6カ国協議でイランと核合意をしたことでサウジアラビアは激怒している様子。

 中東での覇権争いに一定のめどが立つまでは原油価格を含む市場流通が政治利用されることは必死でしょう。

 原油価格が低迷を続けると日本にとっては良いかと思ってもエネルギー関連で稼いでいる企業には打撃があると思われます。
事実ここ数日は関連企業は大きく下げているようです。

 為替、日経平均ともに4度目のチャレンジも失敗におわり、再びレンジの動きなので、明日からあるFOMCでのイエレンさんの発言でどう転ぶかじっくり観察したいところです。