今年の6月ごろ、日銀の黒田総裁が125円付近が「実質実効為替レートでは、かなり円安の水準になっている」として円安にこれ以上ふれる可能性は低いという発言がありました。
 これにより過熱感のあるドル円相場にけん制した形となりました。

そしてマスコミや市場関係者から125円付近に「黒田ライン」という言葉が聞かれる様になりました。
しかし、一部のアナリストはそんなものは幻想だ!という人もいます。

 では実際のところどうかというと、多くの取引をする人がその言葉を意識すれば、当然そこに心理的な歯止めがかかり、買いポジションを持っていれば手仕舞う人が増えてきます。

 しかし為替市場は大口のトレーダーや企業がリスクヘッジに使うことが多く、そういうトレーダーは為替が動いたからすぐに手を引くということはしません。複雑なポートフォリオを組んでおり、総合的に判断するからです。

2~3度は騙しがありながらもライン付近のレンジが何ヶ月か続きますが、いつかブレイクしますので、黒田ラインだけをあてに取引判断するというのは危険だと思います。

また最近日経平均が2万を割ったら買い21000付近で売るという逆張りする投資家が増えているのでその影響もあるかもしれません。この投資方法はある程度早めに逃げないと、利益を全部持っていかれる可能性がありますのでご注意あれ。

本日はユーロ円とユーロドル。
ほぼ同じ動きをしているので両方エントリーしました。
チャイナショックの警戒感もあるのか若干不安定な相場になってくるかもしれませんね。


ユーロ円15分足