ギャンブルとトレード

トレードは基本的にリスクを扱いリスクを取引しているといっても過言ではないと思います。
これは相場観や経験という物ではなく、数字として管理されなければいけない。
そしてエッジ（優位性）があるトレードを模索していきます。

一方ギャンブルは同じように優位性を見つけ、確率の高いほうに賭けることは同じですがリスクをトレードほど管理できない点が大きく違うと思います。
つまりトレードをトレードたらしめるには、リスク管理がエッジそのものということです。

　これを前提として考えると金融商品やルールの中でトレーダーとしてはやってはいけないものがあります。
　一番はバイナリーオプション。今の価格から上か下かを予想するものです。
おもにボックス相場が勝負ということですが、これはやればやるほど勝率が50％に近づいていきます。
　まれに勝負師といわれる人がエッジをきかせて利益を出し、その類まれなる勝負勘で勝利を収める方もいますが、われわれ一般人が手をだす物ではないと思います。
これ自体悪いものというわけではありませんが、トレードではなくギャンブルとして楽しむのが良いと思います。

　つぎにスピードエントリー（名称は証券会社によってちがう）。あらかじめロット数と損切り幅などを登録しておいて、ボタンひとつでエントリーするものです。
　これは相場観を無視していて、相場によってポジションサイジング、リスクリワードをコントロールすることができないため、避けるべきだと思います。

　つぎに、まかせきりの自動売買。いま現存する自動売買はそこまで優秀ではありません。チャートから吐き出される値をトリガーに売買するものですが、相場の現状はどうしても自分で読み取らなければいけません。相場の状態によって使い分けるならまだしも単一の戦略でずっと使うのはあまり好ましくありません。どちらにしろ自分に相場観やリスクコントロールが備わっていないと使い物になりません。

　これらは天才的な相場や勝負勘が備わっている方には当てはまらないことですが、少なくとも凡人の私はやってはいけないことだと思います。
　自分を過信するのも結構なのだけれど、自分の程度を知ることも大事でしょう。