毎回Linuxをインストールするときに迷ってしまうのがハードディスクのパーティション分割を
どうするかだ。
通常はお任せで良いのだがちょっと考えた見た。

まず、パーティション分割のメリットを考えてみよう。

1.OSがクラッシュした場合に生じる影響をパーティションの範囲内に抑えることができる。
2.パーティション単位でのバックアップ機能を使うことにより、バックアップを効率的に処理できる。
3.一時的に増加する領域、例えばユーザのホームディレクトリなどを独立させることにより、
  ルートパーティションの空き容量不足を考えないで済む。

以上のことが考えられる。

ではどのように分割するかだが、これは特に決まりがあるわけではない。
最低限ルートパーティションとスワップ領域の2つを作る必要がある。

1./bootを別のパーティションに分ける。先頭から1024シリンダ以内に収める。約8GB
2./varを別のパーティションに分ける。
  ルートファイルシステムがログで容量不足にならないようにするため。
3./homeを別のパーティションに分ける。障害時の復旧が楽になる。
  また、データバックアップの管理が楽になる。
4.スワップ領域は搭載しているメモリの2倍を目安にする。

では実際にどの位が良いのか、設定例を考えてみる。


例1 通常の一般例

/dev/hda1 /boot 50MB
/dev/hda2 / 600MB~2GB アプリケーションのインストール容量による
/dev/hda3 /home 残り容量
/dev/hda4 スワップ領域 メモリの2倍


例2 サーバー用途

/dev/hda1 /boot 50MB
/dev/hda2 / 500MB
/dev/hda3 /var 数GB
/dev/hda5 /usr 数GB
/dev/hda6 /home 数GB
/dev/hda7 スワップ領域 メモリの2倍


例3 GUIアプリを多くインストールしたクライアント

/dev/hda1 /boot 50MB
/dev/hda2 / 1GB
/dev/hda3 /usr 数GB
/dev/hda5 /home 数GB
/dev/hda6 スワップ領域 メモリの2倍

実際にはアプリケーションをたくさんインストールするなら/ ルートを多めに、
ユーザのデータを多くとりたい場合は/homeを大きくすると良いだろう。