カメラサーバに使っていたコンピュータが壊れてしまった。
電源周りの不具合だと思うが電源をIBMに手配しようと思ったら1ヶ月以上かかるとのことで、しょうがないので少し中を見てみた。
少し調べるとどうも電源ユニット本体ではなさそうだ。
マザーボードを見てみるとCPU周りのコンデンサが数本パンクしているではないか。
そういえばIBMのPCの不具合で良くあるのがコンデンサのパンクで、交換すると直ってしまうと聞いたことがある。
 そこでインターネットで調べると低ESR用コンデンサを使用すると書き込みがある。
たしか低ESRって漏れ電流が少ないものだったような気がするが記憶が定かではない。
こうなるとやはり調べるのがこのblogの目的だ。
まずは日本ケミコンを調べてみた。http://www.chemi-con.co.jp/
 今回の目的ははアルミ電解コンデンサだ。 
アルミ電解コンデンサの上手な使い方が書かれている。
 http://www.chemi-con.co.jp/catalog_j/top_caution.html
今回の用途は電源の平滑だが、特にCPU周りだからスイッチングレギュレータに近い高い周波数での変動が考えられる。
[スイッチングレギュレータ入力平滑用]がちょうど参考になるだろう。
以下引用
 
入力平滑用コンデンサは、商用ラインから整流された脈流がダイレクトに印加されるため、50~120Hzの周波数で最も耐リプル性能がとれる設計になっています。最近のセットの小形化、薄形化傾向に伴い、入力平滑用コンデンサのスペースは削られ、その中で静電容量も瞬時停電による不具合が発生しない最低容量に設定されることが多くなっています。このような条件下では静電容量が少ないために平滑効果が小さくなり、コンデンサには大きなリプル電流が流れます。
 また、ESR=tanδ/ωCの関係にあることから、コンデンサの内部損失も大きくなって、内部発熱が促されます。さらにケースサイズの小形化によって放熱効果は減少し、周囲から加熱されている非常に過酷な条件となります。従って、入力平滑回路に使用されるアルミ電解コンデンサは、小形サイズでありながら、高耐熱性、耐高リプル性が要求されています。
 最近一部のOA機器を中心に、安全性向上の要望も強まっています。特に異常電圧が機器に印加された場合、危険な状態とならないような異常電圧対応品があります。ある一定の条件内であれば従来品と比べ素子内部でのショートの発生率が著しく低下しています。更に異常時に機械的にオープン状態に至るコンデンサも商品化されています。

スイッチングレギュレータ出力平滑用
 スイッチングレギュレータのスイッチング周波数は、100kHz前後を中心とし、最近はMHzオーダーまで伸びています。この中で300k~400kHzまではアルミ電解コンデンサの中から選択可能です。
 出力平滑用として商品化されているアルミ電解コンデンサは、高周波数インピーダンスが規格化され、従来品と比べかなり小さな値となっています。最近の電解液・封口材の進歩により、従来タイプの出力平滑用コンデンサの約半分程度のインピーダンス値となり、かつ長寿命化されたシリーズも商品化されています。これらのシリーズのインピーダンスは同一規格のフィルムコンデンサから見れば、まだかなり開きがありますが、同一サイズあるいは同一コストで比べた場合は、アルミ電解コンデンサが優位となります。

ここでようやくESRが出てきた。
要は周波数が変動しても抵抗値が増えないタイプを選ぶ必要があるということだ。

そうなると選定する機種はローコストで小型タイプになるんだろうから、LXV,KMQ,KMGと
なるようだ。

IBMで使用しているコンデンサの容量は1500μF16V,3300μF6.3Vだ。
電圧範囲を調べると使えるのはKZH,LXZ,KZJ,KZGがある。このうちKZJ,KZGはPC・マザーボード用と書かれている。KZGが古くKZJがこれに替わる製品となる。
日ケミの場合、KZE,KZH,KZJ,KZGが使えそうだ。
パーツ屋さんに連絡してみると小ロットでは入手ができないようだ。
これはインターネットで探すしかないのか?
千石電商 http://www.sengoku.co.jp/Frame-CI.htm
三栄電波 http://www.san-ei-denpa.com/
などがあるようだ。
調べていると、ジャンクマザーボードからもぎ取るって方法が一番安いようだ。
あとはコンデンサを揃えて交換だ。

ついでにここが良く調べているようだ。
 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/6445/condenser/