今日はオーストリアで1998年に開校した「Hexenschule(魔女養成学校)」のサイトを覗いていたのですが、これ、よく見るとURLがなんかヘンです。uni-klu.ac.atって、南部のケルンテン州にあるクラーゲンフルト大学のドメインですよ。この大学、元は教員養成系統の学校だったのですが、魔女の養成にも協力していたとは知りませんでした。単にサーバーを貸してるだけかも知れませんけど。この魔女養成学校のURLは下記のとおりで、ドイツ語に加えて英語も併記されています。

● http://www.uni-klu.ac.at/~anstarch/hexenschule/

また、別なサイトで読んだ記事によると、この魔女養成学校は通信教育もしてるんだそうですよ。科目は、大地のエネルギー、タロット占い、天文学、占星術、植物学、ヒーリング(何これ?)、魔術・祭儀の7つだそうで、通常なら1科目あたりの3万円程度ところ、インターネット授業は1万8千円程度でよいとのこと。ただし、試験を受けるときは別途でさらに1科目あたり9千円が必要だそうですが。あと、魔女関連グッズのネット販売までしてるところはちょっと笑えました。

この学校への入学は英語かドイツ語ができて19歳以上の人なら誰でもOKなのですが、昨年の段階でこの学校から魔女の終了証もらった酔狂な人は9人だけなんだそうです。もっとも、念のために言っておきますけど、この学校で魔術を学んでも箒で空を飛ぶことはできませんよ。西洋の魔女というのはキリスト教に距離を置いて古代のケルトやゲルマンの風土に立ち返り、自然の摂理のほうを重んじる人なんだそうです。

ところで、古代の人々の思想に立ち返るということは経済に面でも大切な気がします。たとえば日本で初の資本主義的な社会ができたのは、農耕で富の蓄積が可能になってこれ見よがしに下品な古墳を作った頃からと思いますが、限られた獲物や果実を狩猟・採取して暮らしていた縄文時代は現代じゃ不評な社会主義に近く、しかも平和だったといいます。実際、縄文遺跡のひとつである青森の三内丸山には権力者の威光を示すような出土品がなく、戦闘で負傷した人の骨も出てきません。