「catfich TV show」
 
 
 

今回はアメリカのTV番組です。

 

☆9.0/10 オススメ!!

 

Yahoo映画の評価 ☆ ---/5.0
IMDBの評価 ☆ 7.2/10.0


・視聴前にこの映画に感じたこと

huluに入ってから海外製のドキュメンタリーショーはいくつか見ていました。例えば「man VS wild」であるとか、「EX on the beach」であるとか、なかなか面白かったです。
正直言うとリアルというよりはショーに近い感覚のものが思ったより多く、日本で言うと「あいのり」とか「テラスハウス」みたいな感じですかね。ちなみに私は前者のどちらも2~3回しか見たことがないのですが。
で、この「catfish」は、ドキュメンタリー映画から派生したテレビ番組ってことで、その映画の内容というのが、イケメン男子の主人公が、フェイスブックで知り合った人に会いに行ったら写真と全然違うおばさんだった…というものなのです。
そんなこんなで、ネットで知り合ったけど会ったことがない、というケースの相談者の元へ向かい、実際に会わせるまでを手伝う、というのが大まかな流れです。
huluでは6月9日現在、シーズン3まで見ることができます。
 


・視聴中に思っていたこと

 
1 司会のニーブがめちゃくちゃいい人!惚れる!
2 実際に会う相手が登場する時のドキドキ感が凄い
3 騙していた側は常に自己弁護をするけどあまり同情の余地はない
4 騙されていた側が愚かすぎて不思議な気持ちになる
5 救いようのないクズも出て来て盛り上がる
6 大体はバッドエンドだがたまに訪れるハッピーエンドに癒される
 

・見終わった直後、フワっとした感想
 
人間模様がとにかく面白い。
多分日本人だったら、「中身ってどうせおじさんだよ」ってすぐ思っちゃうと思うんだけど、この番組に相談に来る人はある意味ピュアなんですよね。
シリーズを通して見ていくと気付くことがいくつかあります。
それは騙していた側(加害者)は太っているor同性愛者、ということ。
そして加害者側の人は騙していたのは自分に辛いことがあったせいだ、と責任転嫁をすること。自分の境遇が可哀想で泣いちゃう人も多いんですけれど、これが何とも言えない侘しい後味を残します。
そもそも相手のことを思いやれる人なら騙そうなんてしませんので、納得の結果ではあるのですけれど…。
 

・で、印象に残ったあのシーンについて
 
シーズン2の第10話に登場するジェス。彼が出てきた時のヤバいやつキター!というワクワク感が楽しすぎた。
 
 

・ネタバレ付き感想
 
この番組の見所はいくつかありまして、まず1つは依頼者の相談から会いに行くまでの調査のプロセスが面白い。といっても特殊な操作をするわけじゃなくて、ほとんどがグーグルと電話での問い合わせだけなんです。つまりやろうと思えば誰だってすぐに出来る調査方法なんですけど、その調査の過程をしっかり流してくれるので見ていて何かワクワクしてくるんです。
見所その2は、実際に会うところ。ほとんどのエピソードで相手が騙しているんですけど、騙す側の人、どうしてだかルックスが皆似ているんですよね。病的に太っていて、暗い顔をしている。フェイスブックではモデルの写真とかを勝手に使っているので、会う方はもう可愛いorかっこいいと信じているので、会った瞬間のドン引きの様子が見ていて何とも言えない笑いと涙を産むんです。
そして次の見所が会った後なんですよね。司会者のニーブは、騙していた側にその理由なんかを優しく問いただしていくんです。すると何やらそれぞれ理由と心の闇が浮き彫りになっていって、それを知った相談者も同情しちゃって、さっきまですごく怒っていたのに結局ある程度友達になっちゃったりすることも。
その後何か月も彼らの後を追って、その後どうなったかってことが知れるのもとても楽しい。
ゲスな番組と思っていましたが、とても勉強になるいい番組です。