「複製された男」(NETFLIX)

 

2013年 90分
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ

 

あらすじ
ある日、なにげなく鑑賞した映画の中に自分と瓜二つの俳優を見つけた大学の歴史講師アダムは興味を持ち、その俳優アンソニーの居場所を突き止める。その後、2人は顔、声、生年月日などすべてが一致することを知ったうえ、やがてアダムの恋人メアリー、アンソニーの妻ヘレンを巻き込み、想像を絶する運命をたどる。
 


私の評価
☆6.0/10
なかなか興味深く見れました。何度も見て色々気付いていくタイプの映画のような気がします。人によっては「なにこの映画マジくそつまらん」ってことになりかねないので、オススメはできません。

Yahoo映画の評価 ☆ 2.79/5.0
IMDBの評価 ☆ 6.9/10.0
 
 
・視聴前にこの映画に感じたこと
 
ジェイク・ギレン・ホール主演というと、最近見たのは「ナイトクローラー」、面白かった。ほんといい役者だなと思っていたので、ちょっと気になっていた。
どうやら自分と同じ外見の人がいて、どうなるかって話なわけですね?
黒沢清監督作に「ドッペルゲンガー」ってのがあったけれど、あんな感じなのかしら?
とにかく興味が惹かれるので見てみよう、そんな入口でした。
 
 
 
・視聴中に思っていたこと
 
・仮に自分と同じ人間がいたとして、そっちが悪人だったら確実に犯罪行為に使われる、それはイヤだなぁ…
・蜘蛛がやたら出てくる、これは精神世界的なことを暗示しているのか?(私は蜘蛛が嫌い)
・別人の演じ分けがさすがだなこの人、もしキムタクが同じ映画の主演だったらと想像すると…
 

・見終わった直後、フワっとした感想
 
なるほど、なかなか興味深い映画だったなぁという感じでした。
それと、ジェイク・ギレン・ホールやっぱりすごいな、ってこと。
 
こういった映画の感想を書く時、やっぱりネタバレなしのほうがいいんでしょうけど、そうなると本当に言いたいことは書けないってのもあって、みなさんどうしているのでしょうか…。
ということで、未見の人が万が一ここに辿り着いてしまった時のために、少し下の方にネタバレ感想として書いていくことにします。
 

・で、印象に残ったあのシーンについて
 
1つは主人公?がもう1人の主人公に会いに行こうとマンションに辿り着くシーン。ドローンか何かの空撮も含め、何かとんでもない事実が待ち受けているのでは…と期待せずにはいられない不穏なタッチが印象的で良かったですね。
 
2つ目はやっぱりラストシーン。ヒヤッとさせられたっていうのもありますが、途中のブルーベリー(でしたっけ)が健康にうんぬんのくだりを思い出したりして、なるほどそういう感じなのね~と思わせてくれました。
 
 
 

・ネタバレ付き感想
 
つまりは2重の人格だったってことなんでしょうかね。
浮気癖のあるゲス不倫マンと、割と真面目な教師に分かれているってことなんだろうけれど、うーん、何かいまいちしっくりはきていません。
 
バイクと車両方もってるってことなのかな?だとすると車だけ妙に古臭くてダサいのが何か納得感がなかったし、蜘蛛ってつまるところ母親を暗示しているんだろうけれど、それもいまひとつハマっていかない。
 
とはいえ、見終わって考えてみると色々伏線があったなそういえば、なんて思考を巡らせることができたりして、総じて面白かったと思います。このモヤモヤした後味も含めて楽しい、とでも言いましょうか。
 
そんな感じでスタートを切る上でいい映画だったんじゃないかなと思います。