※2007年6月の日記より
「南の島ヒーリング」
ヒプノで過去生の記憶を辿るとき
その人生の「死の場面」に遡り
その人生において学んだこと、遣り残したことを
思い出すシーンがある
人は死を迎えるとき、まるで走馬灯のように
自分の一生がフラッシュバックするという
それを再体験することで今生の生まれてきた意味を知る
臨死体験をした人はすっかり人生の価値観が変わるとよく聞く
今の生においても人は何度も生まれ変わるのではないだろうか
「一度死んで、生まれ変わる」
そんな気もちを体験したことがあるのではないだろうか
1985年5月
わたしは救急で運ばれた病院で、酸素吸入マスクをつけ
瀕死の状態にあった
なんでこんなことになったのか、、、?
その頃
東京での夢に破れ故郷の下関で暮らしていたけど
職場での対人関係のストレスから仕事に行きたくなくなり
「神経性胃炎」という病名をつけられ、半年前に
軽い静養のつもりで入院した
保険金も傷病手当もおりるし「お金の病気」だったかもしれない
夜になると抜け出して遊びに行ったりしてたくらい
初めは、たいした病気ではなかったはずなのに、
ある頃から病室で霊体験を日常で体験するようになった
あまりに日常だと慣れてしまうくらいだった
不思議と怖くはなかった。死んでもいいやって思ってたから。
処方された安定剤のせいもあったかもしれないと今では思うけど
幼少時からよく体験していた、あの世界だった
入院中に失恋もした
借金までして尽くした?男は他の女と寝ていた
誰も信じられなかった
遺書を書いて手首を何度も切ってみたりしたが
死ぬ勇気もなかった
夜中の12時ぴったりになると40度の熱が毎日出るようになった
看護士さんを呼ぶと、応急処置で熱さましの注射をされる
検査をしても原因はわからないから毎日注射される
そのうち体が痒くなってきたら「かゆみ止めの注射」抗生剤を打たれる
薬漬けにされるうち薬疹だとわかったころには
すっかり人相も変わって
体中まるで「エレフアァントマン」のように腫上がっていた
3分の2が皮膚呼吸できなくなったら死ぬんだとか。
救急病院を3軒たらいまわしにされた
そんな感じで酸素吸入をつけて眠るうち、夜中に発作がおきた
高熱が出て、呼吸が苦しくなってきた
ナースコールに手が届かない
あぁこのまま誰にも気づかれずに死んでしまうんだなぁと思った
生きていてもつまらないから
それでもいいやと思った
そして自分の20年ちょいの人生を振り返った
なぁんにもいいことなかったなぁ
いつもいつも幸せになろうとすると、不幸のドン底に突き落とされた
幸せなんて、考えてはいけないと思った
心を許せる友人もすくなく
誰にもこの寂しさはわかってもらえなかった
人に嫌われることばかりした
親を悲しませることしかできなかった
お母さん、ごめんなさい
生まれてきてごめんなさい、、、!
やりたかったこと、なぁんにもできなかったなぁ
せめてキレイな顔で死にたかったなぁ
。。。「何がやりたかったんだろう?」
旅をしてみたかったな
ハワイ、ロスアンジェルス、ニューヨーク。
沖縄、北海道、温泉巡り
車の免許、ドライブ、ゴルフもやってみたかったし
ダンスも習ってみたかった
もう一度東京に戻りたかった
そして何かで成功して
親孝行してあげたかった
そんなたくさんの遣り残したことを思い出した
その瞬間、光を見たような気がした
まさにそのとき、隣のベッドに入院していたおばさんが私の異変に気づき
看護士さんを呼んでくれたのだった
そして退院祝いに妹がハワイ旅行に連れて行ってくれた
ちょうど20年前の6月、日本は梅雨の最中だった
空はどこまでも青く広く、海はどこまでも美しく輝いていた
コバルトブルーという色を生まれて初めて見たような気がする
なんであんなに狭い世界で悩んでいたのか、
まるでこの空のように、文字通り「抜けて」いった
第一印象は「いつかきっとここに住む!」
この世界にはたくさん、素敵なことがある
わたしはただ「知らなかった」だけなのだ
この光に満ちた世界を!!!
お世話になったひとたちにお土産を買いにスーパーへ行った
そこでわたしは珍しい品物、物価の違いを目の辺りにして
夢中で電卓で計算していた
みんなの喜ぶ顔が思い浮かぶ
気がついたときはお土産代に10万円(全財産)も使っていた。
そしてその感覚が2年後に始めた輸入品を売る露天商のヒントになった
人の喜ぶ顔が好き、そこが原点なのだと(たまに忘れるけど)
退院してから
北海道も沖縄もアメリカ横断も免許も車も。。
わたしはやりたかった事全てを、たった1年ですべて体験してしまった!
そしてやりたいことは今も続いている
次から次へと、楽しいことがやってくる
わたしは20代で暗闇を体験した
だからこそ光に対する憧れが強いのかもしれない
最近、南の島に暮らしながら思い出す
あのハワイの海で誓ったこと
「いつかあの頃の私のような人がいたら、
南の島に連れてきてこの青い空と海を見せてあげたい」
そしてわたしも原点に立ち返る
今も毎日海を眺めながら
毎日リセットして生まれ変わる
迷うことはあっても、
この空がこの海が答えてくれる
ここに来れてよかった。。
いつかこの生を終えるとき、こう言うだろう
「わたしの人生は、なんて幸せだったんだろう」って
さて楽しいことをやりましょうね♪
2006年6月3日