Chaos | The Key of Midnight

Chaos

たまには大学の講義の話題でも。


今日は物理科学(カオス論)の講義最終日でした。


入学前に、思い描いていた大学の講義。

まさにそれが、このカオス論でした。

正直、授業内容の1割も理解できていない気がしますが、

これほどまでに知的好奇心を揺さぶられる授業は人生で初めて。

常にどういう形で講義が展開するのか予想もつかず、

講義に登場した単語を思いつくままに羅列してみると、

ポアンカレ断面、P.NP問題、チューリング・マシーン、散逸構造、人工知能、不完全性定理、三次元性、ナビエ・ストークス方程式、自発的対象性の破れ・・・・・・等々。

授業自体がカオスといっていい程に幅広い分野にわたり、圧倒的な知の体系を見せつけられます。

驚くべきことは、これが文系専門の授業だということです。

文系の学問に以上のような観点を導入してみよう、ということらしいです。

・・・・・・そういわれましても、どうしていいのかまったくわからないわけですが。


そして、最終回の今日は、今まで語られなかった量子力学についての講義。

シュレディンガーの猫はもちろん、量子コンピュータやらEPRパラドックスやら・・・・・・。

Remember11を思い出さずにはいられませんが、物理の最前線に立つ人から直接こういった話を聞くと、やはり感動しますね・・・・・・。久々に講義を聞いていて鳥肌がたちました。

先生が「物理学者の50%は多世界解釈、20%はコペンハーゲン解釈、残り30%はなんだかよくわからないものを支持している」とおっしゃっていたのが印象深かったり。


締めくくりに、「ご静聴ありがとうございました」と先生が一礼したとき、少し泣きそうになりました。本当に格好いい天才はいるんだなあ、と。


・・・・・・で、授業後はあまりの感動に、思わず書籍部に行って物理の本を漁っていたのですが。

おかげで明日の英語の試験の予習、結局皆無なまま挑むことになりそうです・・・・・・。


現実逃避も程々にしないとなあ。