外海良基 「Doubt 1巻」(漫画) | The Key of Midnight

外海良基 「Doubt 1巻」(漫画)

外海 良基
Doubt 1 (ガンガンコミックス)

密室で目を覚ました男女5人。目の前には天井から吊された死体。体には覚えのないバーコード。犯人はこの中に!?

殺人ゲームが幕を開ける。


 ◆ ◆ ◆ 


以前友人に話を聞き、面白そうだと思っていた漫画です。気がつけば既に単行本が出ており、思わず購入してしまいました。

あらすじを読んでもらえば判るとおり、最近流行りの(でもそれほど数は多くない)ソリッド・シチュエーション・スリラーです。

「SAW2」のような感じをイメージしてもらえば良いでしょうか。

まだ序盤なので何ともいえませんが、個人的には”このジャンル”というだけで注目しても良い作品だと思います。

序盤とはいえ、”最初の被害者”から意表をついてきますし・・・・・・。

連載ものにしては登場人物が少ないのは、長所にも短所にもなりえますが、あまりダラダラと続くことは無さそう・・・・・・という点でよいですね。

人物だけでなくルールも現時点ではかなり少なく、これでこの後一体どう展開させるんだ? という疑問はありますが・・・・・・。まだまだゲームは始まったばかり。謎も適度にばら撒き、導入としては成功しています。

既存の作品とどう変化をつけてくるのか、どこに意外性をしかけてくるのか。主人公の”特殊なポジション”はどうなってくるのか。

そういった諸々のことを含めて、続きが楽しみな作品です。

また、絵もかなり綺麗です。これはあまり期待していなかったのですが、予想以上に良かったのでびっくりしました。雰囲気が出せています。


あまり話題にはなっていませんが、この手の作品が好きな人は買う価値があるはず。

むしろ人気が出ないで中途半端なところで終わってしまうのは残念なので、書店で見かけたら是非手にとって見てください。

・・・・・・といっても、数日前確認したところでは、割と大きい書店を四件回って一冊も置いてなかったのですが。

次の巻が並ぶ頃には、もっと有名になっていることを祈りつつ。