ゆうきとも 「人はなぜ簡単に騙されるのか」 | The Key of Midnight

ゆうきとも 「人はなぜ簡単に騙されるのか」

ゆうき とも

人はなぜ簡単に騙されるのか

振り込め詐欺から超能力といったオカルトまで、身の周りにはびこるトリックの数々。客観的に眺めると、どれも騙されるなんておかしいのではと思えるような単純な手法ばかりだが、人は条件さえ整えば、案外簡単に騙されてしまうもの。

騙すという意味では同じ立場のプロマジシャンが、心理を操るメカニズムを明快に解き明かしてみせます―。

そして最後に仕掛けられた究極のマジック、必ずやあなたも騙されるはず。

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クロースアップ・マジックをやっている人なら知らない人はいない、というほど有名なマジシャン、ゆうきとも氏が書かれた本

。この人の創るマジックは、技法的にはそれほど難しくないながらも、賢い方法で最大限の効果を引き出しているものが多く、自分もよく演じさせていただいています。

そんなマジシャンが書いた本書、やはりマジックの話が多い・・・・・・というよりも、ほとんどマジックの話です。振り込め詐欺などの「騙し」も取り上げられてはいますが、基本はマジック。

なので、マジックに興味がある人ならば、興味深く読むことができるでしょう。

逆を言えば、マジックに全く興味が無い人には、あまりお薦めできないのですが。


基本的に、マジックの主に心理的な要素に重点をおいた本で、マジックの経験がある人もない人も、それなりに楽しめると思います。

ある程度マジックをやっていると、大抵この手の本を読んでも、そんなことはわかりきっている、といった内容ばかりなのですが、本書にはいくつも学ぶことがありました。さすがに、丁寧な人なだけあって、一般向けの本でも手を抜いていません。マジックの世界を少しのぞいてみたい、という人も、これなら十分満足できるでしょう。下手なタネあかし本より、よほど良い内容。マジックというものの「本質」に触れられています。

このような質の高い本は、もっと大勢の人に読んで貰いたいなー、と思ったりしました。

「騙し」やマジックに興味がある人は勿論、ミステリ好きな人も楽しめるでしょう。騙し、という意味では、ミステリもマジックも共通していますから。文中でも、泡坂さんや京極さんの文章が引用されています。


個人的に、得るものが多かった本。

演じる側としても、見る側としても、あたりまえのようなことに、改めて気づかされました。

やっぱりマジックって面白いですね。

7点