桂遊生丸 「AIR 1巻」(漫画) | The Key of Midnight

桂遊生丸 「AIR 1巻」(漫画)

桂 遊生丸, Key
AIR (1)

昨年度まとめて鑑賞し、大変感動したアニメ「AIR」のコミック版。

正しくはゲームのコミック化ですけれどね。

二冊で完結のようで、結構アニメと展開が違います。

また、絵もかなり変わっています。こちらの方が癖がなく、一般受けするかと。


それはともかくとして、本書を読んで、ようやく得られたものが一つ。

アニメ版のラストで残された謎を、どう解釈するか。

ミステリを多く読んでいると、どうしても論理的に納得の行く答えを見つけたくなってしまうんですよね・・・・・・。

一応、いくつか考えてそれらしき答えは思いついたのですが、確証には至らず、

この漫画の冒頭を読んで、考えがまとまりました。

ということで、考察のようなものを書いてみます。

アニメとコミックのネタバレがあるので注意。

ゲーム版はやっていないので、あくまでその二つから考えた意見、ということです。


問題は、最後に出てきた少年と少女は何者なのか?

1,転生後の自分を、転生前の人物は視認することができない。

2,転生後の自分は、転生前の自分を確認することができる。

3,転生は時間の流れに逆らわない(同一時間上に転生する前の人物Aと転生後の人物Bが存在することは可能だが、人物Aが生まれるより以前に人物Bは存在出来ない)。

上の二つは、往人中心で話が進んでいた前半(具体的には7話くらいまで)にはそら(カラス)が登場しない、ということより。

平行世界でもない限り、9話以降の話と7話までの舞台は同じはずです。

このとき、7話までが仮の往人視点、9話以降がこれも仮のそら視点(そらが飛び立つまで)だとすると、

そら視点には往人が出てくる。

往人視点にはそらが出てこない。

しかも、明らかにそらが存在しなければおかしい・・・・・という場面においても、前半ではその姿が映っていません。

また、往人の「転生」と美鈴の「転生」は、基本的には同様のシステムである、と考えられます。一つの作品の中に出てくる「転生」という現象である以上。

3に関しては、「親から子へと」受け継がれるのが往人の転生の基本である、つまり時系列に従うということ。

美鈴の転生も、説明を聞くと時系列に沿っての転生のようです。

ここで問題となるのが、往人とそらが同一時間上に存在していた、という事実。時系列に反しているとまでいかなくても、これはおかしい。そもそも、往人→そらの転生は非常に特殊です。まず、「親から子へと」受け継がれるのが基本だったはずなのですから・・・・・・。

その理由は、人形の力を解放したため(厳密には違うかも)にある。

だから、それが引き起こしたのが、「転生後の自分が確認できなくなる」という現象なのでしょう。このような特殊なことが起きた場合の、特別なルールだと思われます。

ここからが本題。

1~3のルールが、全ての「特例」に対して適用される・・・・・・とします。

美鈴は、例の少年と少女を確認しています。

正確には、はっきりといえるのは少年のほうだけですが(手をふりかえしているためこれは間違いない)、漫画を読むと、二人とも見えていたということがわかります。

以上より、少女は美鈴の転生した姿ではない。

少なくとも、転生は終わった。・・・・・・これは、以上のルールが正しいものならば確実だと思われます。

また、少年のほうですが、往人が海を見るシーンでこの少年が映っていないこと、逆に少年の視点からは往人が映っていることより、少年は往人(そら)の転生した姿である、と考えられます。

少年が喋るシーンはあるのに、少女は一度も口を開かない、というのもこれを示しているのでは。

・・・・・・とまあ、論理的(飛躍がありすぎるものの、無理矢理)に解釈できるのはここまでです。

後は伏線らしきものも見つからなかったので、完全に想像で補完するしかないような気がします。

仮定と決めつけだらけなので、間違っている可能性も十分あるのですが・・・・・・。

そもそもミステリではない話を、ミステリ的な視点から読み解こうとするのが間違いかもしれません。


・・・・・・しかし、延々と書いてきましたが、

これを読む人は誰もいない気がする・・・・・・。