「ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編」(ゲーム) | The Key of Midnight

「ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編」(ゲーム)

「ひぐらしのなく頃に」公式サイト


10時間ほどかけて、ようやく読み終えました。

先入観一切なしでプレイしたほうが良いゲームなので、これからプレイする予定の人は以下の文章を読まないほうが良いかもしれません。

先入観を与えてしまうようなことを沢山書いていますので・・・・・・。

重大なネタバレはありません。


・・・・・・で、早速感想ですが、

解決部分以外は面白かったです。

中盤の、作中でも最もと言っていいほどの盛り上がりなど、

読んでいて心拍数が上がるのを感じました。

犯人が判明する前までは、シリーズの中でもトップクラスに面白く(ミステリ、ホラー部分を抜いての話)、

キャラクターの言動などが気になることもなくて、凄い凄いと物語に熱中していたのですが。

 

後半、あかされる真相。

・・・・・・・これはミステリ的には反則でしょう。

最初の10分で嫌な予感はしていましたが、

論理的に推理して解答を導くのはほぼ不可能、正答率1%も納得です。

伏線はありませんし、これが許されるならどんな真相でもありな気がします。

また、犯人は逆に多くの人が想像できるものですし(自分は・・・というのは別にしても)。


だからといって、別にひぐらしが悪い、というわけではないです。

そもそも、これがミステリだとは誰も言っていませんし、最初は「人の手によるものか、それとも祟りか」という謎もあったわけですから・・・・・・。

問題は、この話をミステリととらえてしまった自分のほうにあるのかなー、と。

ただ、真相を推理する、というのがこのゲームの楽しみ方の一つである以上、やはるある程度ルールは守って欲しかったです。


もう一つ、真相以外にも、終わり方が好きになれません。

今までの話だと、どれだけ後味が悪くても、ラストに必ず切れ味がありました。本作は、エンディングを迎えても「終わった」という感覚がわきません。何か、すっきりしないのです。

今まで以上に、「次に続く」要素が強いというか。

「祭囃し編」は、本格的に「皆殺し編」の続編になるということでしょうか。

 

先にも書きましたが、後半を除けば本当に良くできています。

中盤は、「少女には向かない職業」反転版とでもいうような感じで(本当は「祟殺し編」の例を挙げるのが正しいのでしょうが)。

少し違っただけで、こういう話にもなりえるんだ、と驚きました。

ここでの、盛り上げて落とし、また盛り上げて・・・・・・という手法は巧いです。

その繰り返しで、完全に話に引き込まれてしまいます。

それにしてもこの作者、本当に嫌な人間をかくのが得意ですね。本気で嫌悪感を覚えました。

この「落とす」部分が酷いからこそ、盛り上がりもいっそう大きいわけで。

とにかく圧巻。全くミステリでもホラーでもないのですが、今までのひぐらしの中でもこのエピソードは特に好きです。

「罪滅ぼし編」のラストに向かう過程も凄かったですが、それ以上。

これを読むだけでもプレイする価値はあります。

 

そして、毎回のことですが雰囲気に合った音楽も良いです。

特にdaiさん の音楽、さらにその中でも「Thanks」「You」は相変わらず素晴らしい。

途中で流れ始めた時に思わず泣きそうになりました。

「Confession」も良いですね。ほかにも色々。

良くこんなにぴったりの音楽を見つけるなぁ、と感心します。


「ひぐらしのなく頃に」という作品全部が好きな人は、間違いなく楽しめる話。

逆に、ひぐらしを推理ものとしてとらえていた人にとっては、期待はずれになってしまうかも。

ミステリ的には最悪、でも話としては面白い・・・・・・ということです。

次回で本当に最後となりますが、残った謎は解かれるのかどうか。

とにかく期待、です。